暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の向こうは暖かな光で満ち溢れていた。
第一話 ちょっと期待してたんだけど無理だった。
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[1] 最後
………………。

なにこのはじまり方。
「……」で始まる小説をかつて見ただろうか。
そしていま俺は教室にいる。
そして。

ぼっちだ。

みんなが友達とキャッキャッして正直ウザいので、外を見た。
ぼーっとしていることが、何よりの平和だ。
俺は、こんなんで生きていけるのだろうか?

果てしなく心配だ……。

これくらいで、何か面白いことでもいわなければ、君は逃げるであろう……。
わ、わ、わ、わかった!だから逃げるな!俺は決して腐ってなんかない!多分。
おもしろいこと、おもしろいこと。
「猫に小判」
 いきなりそんなことを言う俺にとげとげしい目線が突き刺さる。
 いや、許せよ。ふとんがふっとんだ!って言おうとしたのに何かことわざ言っちゃったんだよ…。
 もう俺、生きる気力なくした。
 まだ目線が突き刺さってるし。ちょっとやめてよ。
俺「うわ―ん」
女子「ちょっと〜この子かわいそうでしょ〜」
 みたいな感じになってくれないかな。俺女子じゃねェけど。
 やめてっ!そんな目で見ないで!
 『かわいそう』って言う文字を『可愛い子ちゃん』にしか見えない俺を助けてっ。
 あー。ほんとに。

 俺ってなんか、最初が肝心って言う言葉の悪魔に取りつかれてる気がする。

 高校二年生になっても、俺の残念っぷりは半端じゃなかった。
 ってか脳内妄想スゲー。





   ◇◆◇◆◇


「ップリント忘れたッ」
 帰って早々そんなことを言い、俺は家を飛び出した。
 英語のプリント宿題なんだよなー。今五時だし、間に合うか。
 すっかり忘れてた。前のビッチ野郎が、
「……巡凌(メグシノ)君、プリント配ってくれる?」
 とか言いやがったから、ひねりつぶそうかと思ったけど、それはまた今度でいいやと思い、仕方なく俺が配った。
 しかもアイツ「配って」って言いやがった後自分が働くべきなのに、そそくさと女子グループに行ってキャーキャー五月蠅かったし。黙れクズ。

こんな文句みたいな心の中をいい加減洗い流したいと思った時。
学校につき、校舎内に入る。
「うわっ、暗いな」
 五時半だというのに少し薄暗く、二年生の教室にたどり着くまではちょっと目が慣れないといけなかった。
 さすがに誰もいないだろうとドアを開けた刹那。

「………」
「………」

 そこに、絶世の美少女がいた。
 しかも、制服に着替える途中の。

あー。俺死亡フラグだわ。修羅場フラグだわ。ラノベフラグだわ。と思って、咄嗟に言った言葉がこれだ。

『お久しぶりです』

…………………………へっ?
咄嗟に出た俺の言葉と、その美少女の言葉が重なった。

「覚えているのか?」

 彼女が言い、ますます混乱
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