暁 〜小説投稿サイト〜
ぷよぷよ物語
クッキーと・・・ ※
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「また勝ったー!」
私は友達のアミティとぷよ勝負していた。

2対1で私の勝ち。いい接戦だったわ。
「また負けたぁ!!!!」
アミティは地面にぷよを叩きつけて悔しそうにしている。
叩きつけられたぷよは跳ね返ってどこかへ飛んでいってしまった。
「こうしちゃいられない!」
よほど悔しかったのか、どこかへ走り去ってしまった。
アコール先生の補修を受けにいったのかな?

「アコールせんせーい」と遠くから声が。
やっぱりそうだったのね。
自然に笑みが溢れてしまう。

その時、

ふと背後に気配を感じて私は振り向いた。
そこには少し寂しそうな笑みを浮かべたレムレス先輩が立っていた。

相変わらずの美しい顔立ちと表情に見とれていると、
「今から僕の家に来ない?あま〜いお菓子を振舞うよ」
気がつくといつもの笑顔の先輩だった。

最近あまり顔を合わせてなかったし、断る理由なんか見つからなかった。
ちょっと寂しそうな顔をしたのは気のせいだったのかしら?


「はい、あま〜いお菓子と紅茶をどうぞ♪」
「ありがとうございます」
綺麗に掃除された部屋の白いテーブルの上に
甘そうなクッキーと紅茶が置かれ、紅茶の優しい香りが漂ってきた。

しかしそれは私一人の分だけであって、先輩のものはなかった。
いつもは一緒に食べるのに、珍しいこともあるものね。

「先輩は食べないんですか?」
「僕?僕はいいよ」
私が不思議そうに首を傾げてるのがわかったのか
「今日はキミの美味しそうにたべてる姿を見てたいんだ」
と、付け加えて言ってきた。

「そうですか…それじゃあ、いただきます」
先輩がニコニコしながら見てきて食べ辛かったが、
なんとか食べ進めることができた。

先輩の作るお菓子は全部甘いけど
今回のクッキーはいつにも増して甘い気がした。
しかし紅茶の軽い苦味に合っていてとても美味しかった。

さっきから体が火照っている気がする。
アミティとの勝負の熱がまだ残ってるのかしら?
特に気にする事もないと思った。

クッキーを食べきって紅茶も飲みきると
レムレス先輩は紳士的に皿やカップを片付けてくれた。

夏でもないのに熱くなってくる体に違和感を覚えながら
他愛もない話をしながらぷよをつついたり
お手玉にして遊んだりしていた。

つんつん、とぷよをつつくと
ぽよよーんと震えるのがまた可愛い。
自然に微笑んでしまう。

ふとレムレス先輩を見ると
いつもとは違う、真剣な表情をしていた。


「先輩、どうした、ん…」
いきなりの事で一瞬頭が真っ白になってしまった。
目の前には先輩の顔があってキスされたのだとやっとわかった。

「せんぱ…ぃ…ん、あ…」
唇だけでなく、
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