『第五次世界大戦』の部
レクエムの章
第五話『政府首都アデム』
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榊町
榊町のこじんまりとした駅のホームに列車がやってきた。
第五車両が半壊しているその列車はアライアから来たようだ。
先頭車両の屋根に2人、女が乗っていた。恵奈と美弥妃だ。
「ふ〜、よいしょっ!と」
座っていた恵奈が立ち上がり、
「美弥妃さん!」
と、美弥妃を引き起こした。
「ありがとー」
美弥妃は起き上がると、恵奈の服を両手でやさしくはたき始めた。
「あの、一体何を?」
恵奈は戸惑い、しかし美弥妃にされるがままになっている。
その様子を見た美弥妃が、
「砂埃が着いてるから……」
と言いつつ、美弥妃は恵奈の胸部や下半身をやたらと触る。
(恵奈ちゃんは翔馬の未来のお嫁さんだから、念入りにボディチェックをしないと……。主に貧乳か否か……)
もはや、はたいてはいない。
中年の親父が如く触る。
流石に恵奈は気づき、
「あのう……やめて下さいませんか?」
と語尾に怒気を宿しながら言った。
「もうすぐ終わるよー」
「何がですか?」
(ふむふむ……。この感触だと、巨乳とは言えない。でも、その点を除けば割と理想のスタイルッ!!)
美弥妃は手の動きを止め、
「ハゥアッ!」
美弥妃は、まるで雷に打たれたかのような衝撃を受けた。
(すごい……!この私でさえウエストを絞るのは大変だというのにィ!)
一度思考が停止し、
(羨ましいィ〜!この身体、ほぼ完璧!)
頭を抱え、唸る美弥妃と、その様子を見て絶句した恵奈であった。
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