改変者の胎動と鳳凰の鼓動
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連れて行く。
死んだ人の祈りも全て持って行く。
お前らのようなモノを出さないために殺す。
もう人が殺されない世のために命じる。
許さなくていい。これは罪だ。
許されなくていい。これは罰だ。
ここが地獄なら、奪ってでも世界を変えてやる。
ここが地獄でも、全てをかけて平穏を作る。
広場に響く泣き声は、幼い少女のものだった。
その子を抱きしめる男の瞳は、何一つ迷いがなかった。
血だまりの中で二人は覚悟を決める
互いの存在を確かめ合って安堵する
乱世に迷うことなかれ
乱世で止まることなかれ
生きる生命を救うため
死せる想いを掬うため
もはや進むしか道はない
†
二人の様子をモニター越しに見る少女が一人。
「第一課題クリア。そうです、人殺しという究極の理不尽を行う事でこそバタフライエフェクトが起こせます。それに……ふふ、やっと本当の覚悟を決めましたか」
言った後に、心底楽しそうに笑う。
三日月型に開いた口は、男を嗤うか、少女を嘲笑うか、それとも……
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