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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十八話:殺られる前に殺る
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「おい、ドーラ。ちょ、待て」

 ヘンリーがなんか言ってますが、無視です!
 主導権は、渡さんよ!

 他の仲間たちもきちんと着いてきてくれてるようだし、このまま突っ走りましょう!



 場所も教えてないのに何故か迷いなくモンスターじいさんのところへ向かうモモを追いかけて、モンスターじいさんの事務所の前に着いて。


「……モモ。場所、知ってたの?」
『ううん。看板があったから。それを見て、きたの!』
「……モモ。字、読めるの?」
『そうなの!読めるし、練習したから書けるよ!』
「そうなの!?すごいね!」
『うん!ドーラちゃんとお話ししたくて、練習したんだけど。ドーラちゃんがお話しできるようになってたから、いらなくなっちゃったけどね!』
「でも、それなら。私がいなくても、ヘンリーとも話せるんだね。時間はかかるだろうけど」
『あ、そっか!そうだね、ムダじゃなかったかも!』

 訳すまでも無く、私の言葉だけで大体理解したのかヘンリーが口を挟んできます。

「……モモは、読み書きができるのか?」
「そうなんだって!練習したんだって!」
「そうか。すごいな、モモ。頑張ったんだな」
『そうなの!あたし結構頑張ったんだよ!いつか二人で、お話ししてみようね!』
「いつか二人でお話ししてみようって」
「そうだな。楽しみにしてる。……頭なら、撫でてもいいか?」
『うん!撫でて撫でてー!』
「いいって。撫でてほしいって」

 元女子高生への気遣いとしてか、きちんと確認を取ってからモモの頭を優しく撫でて微笑みかけるヘンリーは、すっかり通常モードのようですが。

 まあ、ひとまずいいか。
 さっきのノリのままモンスターじいさんに会うのも、それはそれでキツいし。
 モンスターじいさんのところでヘンリーに口説かれるなんてことも無かろうし、ここはもう普通で。

「じゃあ、入ろうか」
「待て。俺が先に入る。ピエールも、念のため警戒しててくれ」
「承知」

 ピエールまで、心得たように応じてるんですが。

 なんだ、そこも情報交換してあったのか。
 何がそんなに問題なんだ、モンスターじいさんの。


 ……なんだかわからないが、とにかく入るのを止められるわけでは無いし、色々と確認しておきたいことはあるし。

 わからないことをいつまでも考えてないで、さっさと用事を済ませてしまいましょう!
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