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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十八話:殺られる前に殺る
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んなの、他の男に見られたら」
「見てないでしょ?ヘンリーしか」
「……そうだが」
「なら、いいじゃない」
「……あのな、ドーラ」
真面目な顔で何かを言いかけるヘンリーの視線から逃れるように俯いて頬を赤らめ、恥じらうように視線を逸らしながら言ってみます。
「……ヘンリーだから、見せたんだから。だから、……大丈夫、でしょ?」
でしょ?の辺りで逸らしていた視線を戻し、上目遣いになります。
また、ビシリと硬直するヘンリー。
……今だ!
腰を捕まえていた手に自分の指を絡めるようにしながら外し、恋人繋ぎの形を取ります。
『ドーラちゃん!すごいすごい!キレイな景色!ドーラちゃんも、来てみて!』
「うん、いま行く!ヘンリー、行こう!」
繋いだ手を引っ張って、未だ硬直から回復しないヘンリーを引きずるようにしてモモに近付きます。
腰を抱かれた状態だと、移動の主導権が取りにくいんですよね!
言えば聞いてはもらえるが、身軽に動き回るモモを追いかけるには不適というか。
気軽に歩き回れないんですよ!
どうせ離してもらえないなら、身軽に動ける状況を自ら作り出していかないと!
楽しそうに跳ね回るモモを追いかけてヘンリーを引っ張り回して、景色を散々堪能して。
さすがにヘンリーを振り切って階段を駆け降りることはできそうも無かったので、そのまま手を繋いで階段を降りようとすると、すかさず腰を抱かれますが。
「あっ……」
ピクッと身を震わせて悩ましい声を上げ、戸惑ったようにヘンリーを見上げてみます。
「な、なんだよ。今さら、その反応」
ヘンリーが、素で戸惑っています。
構わず、こちらは演技を続けます。
「う、うん……。今さら、だよね……。うん、大丈夫、なんでもない……から……」
また頬を染めて、目を逸らします。
「……大丈夫だから。……行こう?」
「お、おう」
今度は目を逸らしたまま、あくまで恥じらった様子で呼びかける私につられたように赤面しつつ、やや挙動不審な様子でヘンリーが答え。
それでも、私の腰を掴んで歩き出します。
……ちっ、しぶといヤツめ!
照れてやめるかと思ったのに!
仕方ないので私もヘンリーの腰に片方の腕をそっと回し、ヘンリーの顔を見上げて問いかけます。
「……よろけちゃいそうだから、掴まっててもいい?」
「……また、抱いてってやろうか?」
「ううん。今日はスカート、短い、……から……」
また頬を赤らめて俯く私。
膝上の短めのスカートなので、お姫様抱っこなんかされた日には本当に際どい状態になりますね!
ヘンリーだけでなく、階段で男性とすれ違おうもんなら
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