暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0470話
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らこの世界のテロ組織やらマフィアやらから奪った金塊や宝石の類もまだまだ空間倉庫に入っているしな。

「いや、金の心配じゃなくて……食いきれるのかい? 悪いが、そんなに大量に注文してその殆どを残しましたとか言われると蕎麦屋を営んでる者として許せないんだが」

 なるほど、そっちの心配だったか。今の俺の外見はいつもの20代バージョンだが、そんなに食うようには見えない訳だ。……いや、それにしても本当にいつの間にかこんなに燃費の悪い身体になっていたのやら。
 と言うか、よく考えたら俺の身体は魔力で構成されている一種の魔力生命体なんだから、物を食う必要とか無い筈なんだよな。

「心配するな。出された物は全て食うさ。こう見えて燃費の悪い身体をしていてな。そのくらいなら普通に食える」
「本当かい? ならまぁ、信用して出すけど……」

 俺の方を訝しそうに見ながら、どこか疑わしい店主が調理を始めてまずはざる蕎麦と天ぷらの盛り合わせが出て来る。それをペロリと平らげ、それ以後も出される料理を全て食べ尽くし……

「ああ、やっぱり蕎麦屋のカレーは美味いな」

 最後に出されたカレーライスを完食して唖然とする店主に少し多めに料金を支払って店を出るのだった。

「ふぅ、満足満足」

 そうは言いつつも、既に食った料理は完全に消化され、同時に魔力に変換されて俺の身体に吸収されている。もし今から大食いコンテストがあると言われればすぐにでも参加可能な程度には余裕だ。……それを考えると、やっぱり俺の空腹ってのは精神的なものなんだろうな。
 そんな風に自分の食欲を正当化しつつローズとの接触方法を考える。
 ……やっぱりアースクレイドルにいた時に使っていた回線を使うのがベストだろう。それ以外だと魔法を使って忍び込むという方法くらいしか思いつかないし。その場合は最大の交渉材料である魔法教本やマジックアイテム、魔法発動体の類のインパクトが薄れる可能性もあるので下策に思える。……まさか正面からアポを取る訳にもいかないしな。あぁ、あるいは以前接触してきた裏の存在を見つけ出してそこから接触を……いや、手間が掛かりすぎるだろう。ローズとの回線が残っていなかったらこっちの手段を考えてもいいが。
 数分も掛からずにローズとの接触方法の方針を決め、取りあえず近くにあるホテルで1泊分の部屋を取って早速以前アースクレイドルで使っていた回線へと接続して連絡をする。

「……」

 さすがにすぐには出ないか。ただ、一応呼び出し中になっているって事はまだこの回線が生きている訳だ。そしてそのまま10分程が過ぎ……

『はい、どちら様?』

 出た、か。画面に表示されているのは間違い無くローズだ。後はここからどうやって取引に持っていくかだな。

「久しいな、ローズ」
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