暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第9話:人質としての身の振る舞い方講座
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(ガーデンブルグ)
リュカSIDE

う〜ん……思ってたより巧くみんなを嵌められたな。
まったく……ビアンカの居所を俺に教えておけば、こんな事にはならなかっただろうに……
この国に寄る必要性があるのは解ってる……俺もそれを無視しようと思ってない。
だからビアンカの居場所を俺に教え、俺だけの単独行動を許せば良かったんだ。

それなのに俺を巻き込んで面倒な事をさせようと画策するから、思わず先手を打っちゃうんだよ。
マリーもまだまだだな。
俺の事を解ってないよ……その点ウルフは流石だね。

あの遣り取りの中で、俺の行った行動を推測し、ほぼ正確に読み取ったからね。
と言う事は、今頃みんなを説得……いや、欺いて盗賊捜しを頑張らせてるだろう。
まぁ皆のやる気を出させる為に、『一番悪いのはあのオッサンだ!』とか言ってるだろうね(笑)
戻ってきて『このクソ親父!』とか言われたら、何時もの様に『イケメンと呼べ!』って躱そう。

しかし暇だなぁ……
こんな事なら牢獄でも良かったのに。
清潔なベッドと、ある程度の食事さえ提供してくれれば、こんな所に軟禁されてるより良いんだが……

「お待たせーリュカぁ? ごめーん、政務が長引いちゃって!」
突如部屋に入ってきたのは、この部屋の主である女王のアルテミアだ。
そう俺はアルテミアのプライベートルームで、ベッドに寝そべっていたのだ。

「なぁアルテミア……僕はこういう所に閉じ込められるのは好きじゃないんだ。これだったら牢獄で“誰でも出入り自由”状態の方が嬉しいんだけど……」
「ダメよそんなの! 私は貴方の言い付け通り、偉そうな態度で彼らを罪人として扱ったのよ……あの若者には『オバサン』とまで言われながら! 契約通り、事件が解決するまで、私の彼氏で居る事を忘れてはダメよ!」

「いや、そうなんだけどさぁ……えっと、ほら、あの()に悪いし……あのメリッサちゃんだっけ? 彼女も随分と協力してくれたじゃん! もう既にシンが窃盗犯じゃない事が解っても、一生懸命に計画遂行を手助けしてくれたじゃん! 彼女にもお礼がしたいからなぁ……」

「そうだけど、私なんか最初からあの少年が犯人でないことは解ってたのよ。それなのに貴方の計画の為、あんな嫌な女を演じてまで尽くしたのだから、その恩に報いて欲しいわね!」
「報いるよ。そりゃ勿論報いるとも! 昨日の晩からずっと報いてきたじゃんか!」
ダメだノリがわるい。此方から『3Pしようよぉ〜』って言わないとダメなのか?

リュカSIDE END



(ガーデンブルグ南の洞窟)
ブライSIDE

まったく厄介じゃ……
『ボーンナイト』に『アークバッファロー』更には『ドラゴンユニット』と、この洞窟には強敵ばかり。
この面倒事の立
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ