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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第204話】
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が溢れ出ていた。

 そして、その近くにいたリーダーが手下Bからサブマシンガンを受け取ると――。


「おい、聞こえるかポリ公ども!! 人質を安全に解放したかったら逃走用の車を用意しろ! ……もちろん、追跡車や逃走用の車に発信器なり下手な小細工なんか付けてたりしたら――人質の命は無いと思え!! ギャハハハッ!!」


 そんな高笑いしながら、警官隊に向かってサブマシンガンを発砲する。

 撃った弾丸は、パトカーに当たり、フロントガラスを割ってボンネットに穴を空けていた。

 そのリーダーの無差別発砲に、@クルーズ周辺にいた野次馬がパニックを起こし、辺り一帯が騒然となった。


「へへ、奴等……大騒ぎしてますよ兄貴」

「平和な国ほど、犯罪はしやすいって話、本当ッスね! へへっ」

「まったくだ。 ……さて、逃走用の車が来るまで、適当に女でも犯すか!」


 ……救いようのない人間だな。

 今の発言に、女性客及び@クルーズ女性スタッフが身を強張らせ、ガクガクと震え始めた。

 男性客も、男性スタッフも反抗しようにも相手が銃をもっているため、反抗が出来ず仕舞い。

 ……正義感何てものは、俺には無いが――【出来ることをするのが、人だろう】……。

 プライベート・チャネルを開き、まず最初にシャルに通信を送る。


『シャル、聞こえるか?』

『うん、問題なく聞こえるよ』

『……まだ多少犯人側に罪の意識があるなら俺も説得と思ったが――このままじゃ、誰かがPTSDになりかねない。 ……悪いが、あいつらにはお仕置きが必要だ』

『……うん。 ……相手は三人だし、僕達はいざとなったらIS展開出来るしね』

『……あぁ、でも使用は部分展開までだがな。 ……ラウラにも通信する。 シャル、一人は任せたぞ』

『うん。 ……ヒルト、無茶しないでね?』


 気遣うシャルの言葉に静かに頷き、シャルとの通信を切ると直ぐ様ラウラに繋げる。


『ラウラ?』

『む? ……どうした?』

『今シャルに通信したが――あいつらにお仕置きするぞ?』

『ふむ。 ……私が見る限りでも、説得は難しそうだからな。 嫁の事だ、最初はそう思ってたのだろ?』

『――流石だな、ラウラ? ……一人、任せていいか? でしゃばりじゃないが、リーダーは俺が仕留める』

『……無論だ。 では私が注意を引く。 ……シャルロットには随時通信を送るからリーダーは任せたぞ。 ……それと、無茶はするなよヒルト』

『……大丈夫だ。 ラウラも無理するなよ、いつでも俺やシャルが居るからな』

『……うむ。 では通信を切る』


 それだけを言うと、ラウラは通信を切ってからスッと立ち上がった――
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