第三十話
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。何寝ぼけた事を言っているのよ。ほらほら行くわよ」
「ちょ、ちょっとぉ〜〜〜」
そう言って霊夢は紫さんに拐われるのであった。
「……さて、寝る準備でもするか」
「行かなくていいのかい?」
魅魔がそう言ってきた。
「大丈夫だ。ゆっくりと萃香を寝かせてから行く」
既にゆっくりは俺の頭の上で寝ている。それに居間では萃香が酔っぱらってグースカと寝ているしな。
「あたしも行くよ」
「行くのか?」
「まぁね。前回はスペカを出さずに終わったからね。そろそろあたしも戦いたくてうずうずしていたんだよ」
魅魔がニヤリと笑う。まぁ魅魔もずっと神社にいたからな。
「そうと決まればさっさとするよ」
「ちょ、引っ張るな魅魔ってうわッ!?」
「何してんだい……」
「お前がこかしたんだろうが……」
魅魔が強引に引っ張ったせいで態勢が崩れてこけた。ちょっと痛いな……。
その後、布団を敷いてゆっくりと萃香を寝かせると俺と魅魔は境内にいた。
「さて、何処に行くんだい?」
「さっき紫さんが言っていただろ? 月がおかしいってな。目指す場所は永遠亭だ」
「……成る程。そう言う事だね」
魅魔も何か分かったようだな。
「永遠亭にいる輝夜と永琳は元々は月の住人だからな。何かしら知っている可能性はある」
「めんどくさいから犯人で良いだろ?」
「……それ、魅魔が戦いたいだけじゃないか」
「てへぺろ(・ω<)」
……想像してくれ。魅魔のてへぺろだ……案外良いな……。
「てなわけで永遠亭へレッツラゴーだ」
俺と魅魔は永遠亭へ向かった。
「……あれ?」
「どうしたんだい?」
此処……あったよな?
「……人里が無くなっているんだ」
「人里が無くなっている?」
おかしいな……確かに此処は人里のはずなんだが……。
「出たな妖怪ッ!! ……って誠?」
「上白沢?」
何故かそこへ上白沢が現れた……ってそうか、上白沢の能力か。
「人里が消えたのは上白沢の能力か?」
「あぁ。最近、月がおかしいから夜は人里を消していたんだ」
まぁそれは仕方ないよな。てかいきなり人里が消えてたから驚いたな。
「さっき霊夢と八雲が竹林の方へ行ったぞ」
「そうか、俺達も竹林へ行く用事があるからな」
「そうか、なら早く異変を終わらせて宴会しようか」
「いいねぇ、また酒は飲み放題だ」
「悪霊は酔わないからな」
『ハハハ』
上白沢の言葉に笑う俺達であった。その後、上白沢と別れた俺達は竹林へ向かうのであった。
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