第二十八話
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風見さんは膝から地面についた。取りあえず縄……いや鎖で縛っておこう。
言っておくが趣味ではない。
……いや待てよ……やっぱり縄で縛ろう。そしてと……。
「はい、捕縛と……」
「……ちょっと、何よこれ」
「何って……亀甲縛りですが何か?」
ちなみに乳房縛りと股縄の兼用だ。何か質問ある?
「いやだって、また襲ってきそうなので……」
「……やるわよ?」
「そう自信満々の表情を直ぐに青白くさせますよ」
俺はそう言ってショートカットでカメラを出して亀甲縛りの風見さんを撮った。
「さぁ、これを鴉天狗に渡そうかな?」
「……ゲスが……」
「いや、最初に仕掛けてきたの風見さんですよ」
俺の指摘に風見さんは視線を反らした。おいこら……。
「……分かったわ。襲わないわ」
「……本当ですね?」
「本当よ」
取りあえず大丈夫みたいだから縄を消しといた。
ちなみに後ろでは大ちゃんが頬を赤らめながら手で顔を隠していたが指の隙間がかなり開いていたので結果的に見ている。チルノは戦いの巻き添えをくらっては気絶中。
「ふぅ……跡が付いたらどうしようかしら?」
「………」
霊夢に殺されるね、分かります。俺の無言に風見さんは笑うのであった。
「はい、紅茶よ。ダージリンのだけどね」
その後、風見さんに招かれて紅茶を飲んでいた。
「へぇ、クッキーも作れるんですか」
「えぇ。それより敬語はいいわ」
「ん? そうか。ならタメで」
俺は皿に盛りつけられた星形のクッキーを食べる。
うん、美味い。
「クッキーといえば焼く前の生も美味いけどな」
「……まぁそれも美味いわね」
「あたいも大好きッ!!」
意外と仲間がいた。生でも美味いんだよな。よく母さんに怒られたな。
「それでチルノ。どうして誠を連れて来たのかしら?」
「何か誠兄ちゃんが暇だったから」
「まぁ神社にいても暑いだけだからな。散歩で来たんだよ。てか呼び捨てかよ……」
「あのスキマ妖怪を思い浮かべるからよ」
さいですか……。
その後、俺は幽香(風見と名字で呼ばれるのはあんまり好きではないらしいので名前で呼ぶ事になった)達と日暮れになるまで談笑した。
「じゃあね幽香ッ!!」
「御茶御馳走様でした」
「えぇ、また来なさい」
チルノと大ちゃんは幽香に手を振って飛んでいった。
「さて、俺も帰るよ」
「あら、じゃあもう一度やるかしら?」
「遠慮しておくよ。今度は負けそうだ。それに腹を空かした巫女や鬼、悪霊が待っているからな」
「そぅ、また来なさい。何時でも
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