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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
最終話「勝利/VICTORY」
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会えるんだよ!ゼロが、僕に会いたいって言ってくれたんだ!」
『そうか、僕も出来ればモデルZと話がしてみたいな……』
僕らは走りだし、そして目的地である橋の上へとたどり着いた。そこには、私服姿のフェイトとゼロが僕たちを待っていた。
「もう一度、お前に会えてよかった……」
「うん!僕もだよ?ゼロ」
「……お前はこんな俺と、どこまでも渡り合って、俺に気づかせてくれた」
戦いながらタケルはゼロに大切なことを教えてくれたようだが、タケルは首をかしげる。
「え、僕が?僕はただゼロと友達になりたいって思っただけだよ?」
「え……?」
ゼロはタケルの無邪気な瞳を見ながら彼は話を続ける。
「だって、ゼロってかっこいいじゃないか?始めてみた時本当に惚れ込んじゃったんだよ?それと同時に、ゼロのように強くなりたいって思ったりもした。それにカッコいいセイバーを掲げてカッコよく戦うし、技だってイカスもん!あんな凄い子と友達になりたいなって思ったんだ……」
「タケル……」
「それに僕君が倒れたとき、僕を「友」って呼んでくれたじゃないか?」
「え……ああ……」
あの時はそう言ったかもしれないというふうに頷くゼロ。しかし、どうしてそう言ったのかは本人の彼にでもわからなかった。ただ、タケルを見て懐かしく思ったとしか言いようがない。
「僕を友達って呼んでくれて本当にうれしかったんだよ?」
「……」
「僕ね?君と同じ境遇っぽいんだ。何処まで同じはか知らないけど……」
「お前が……?」
「僕は……最初は普通の子だった。けど、両親の実験によって僕は特別な力を発揮できる人間へと変わってしまった。知らぬ間に怪力を出し居てしまうことに皆は指さしを僕を化け物って呼び続けた……虐めを酷くなって、僕は心を閉ざしたんだ……」
「何故、そんなお前がロックマンに?」
「うぅん……ヒーローになりたいってことかな?」
「ヒーロー……?」
「うん、僕は現実のヒーローを嫌っていたんだ。大勢の人たちを殺して自分の国では英雄って呼ばれるような人が嫌いだったんだ。だから、僕がロックマンになるなら、誰もが悲しむことも、傷つくこともなく、自分の身を犠牲に皆が幸せになれたらって、僕はロックマンになって自分が思うようなヒーローを目指したんだ」
「そうなのか……」
(前にアイツも同じようなことを言っていたな……?)
ゼロはかつての幼馴染の遺言を思い出した。それをタケルの言うことが重なり、ふと懐かしく思った。
「タケル……?」
「何?ゼロ」
すると、ゼロは真剣なまなざしでタケルを見て、彼にこう尋ねた。
「俺なんかが……俺みたいなやつが、お前のような凄い奴の友になってもいいのか?」
「え?僕が……?全然!僕はゼロ君よりも目立たないよ?」
「だが、お前はシグマ隊長を倒したじゃないか?」
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