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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
最終話「勝利/VICTORY」
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あったのじゃ。私たち二人はそれぞれロボットを生み出す科学者への道を歩むはずだった。彼は人よりも機械を愛し、その思いはいつしか道を踏み外して人間を憎む人格へと豹変し、私と相対する存在となった。私は、ワイリーが考えた時空移動装置の事実を知り、自分が居た世界からワイリーを追いかけ、タケルとなのはが住む鳴海市へとやってきたのだよ……」
「じゃあ、博士は!?」
僕は席から立ち上がった。つまり、博士は僕が居る世界の住人ではなくこの時空間を飛び交いながら僕の住む世界へ舞い降りた。異世界の科学者だというのだ。
「安心をし?ワイリーの野望を阻止された以上、私は鳴海市で永住しようと考えている。これからもタケルと一緒じゃよ?」
それを聞いてタケルはホッと胸をなでおろして席へ戻った。
「しかし、時空艦船に乗船してくれたことを心より感謝いたしますよ?リンディ提督、ドタバタしてあまり艦を見学できなかったですが……」
「また、お時間が取れましたら博士を御誘い致します。その時は是非来てください。私は博士の科学理論に興味がありまして」
すると、ライトは得意げに自分の理論と哲学を熱血に提督と語り合った。それを見て僕らは苦笑いをした。
「でも、なのはと別れるのが寂しいなら素直に言えばいいじゃないクロノ?」
どさくさにまぎれてエイミィがクロノへそう言う。それを聞いてクロノは赤くなって慌てて否定した。
「な、何を……!?」
「なのはちゃん、いつでもアースラへ遊びに行ってもいいからね?」
「こ、こら!アースラは遊び場じゃないんだぞ!?」
「いいじゃない?巡回任務中は暇なんだし」
と、エイミィまで言い出す。
「タケル君とユーノ君も歓迎するね?それとタケル君?」
エイミィは僕へと囁くように言う。
「え、なに……?」
「気を付けた方がいいわよ?クロノ君はなのはちゃんを狙っているんだし?」
「え、えぇ!?」
僕は思わず驚く、もしかしてクロノ君がなのはちゃんのことを……?
「そ、そんなはずないだろ!?」
「あ!クロノが赤くなった。タケル君の恋敵が現れたわね♪」
「ち、違う!大体、僕はタケルを全然ライバルだとは思ってもみないし僕の方が実績は上だから……」
「クロノ君、いや……クロノ?それってどういう意味?」
僕は静かに激怒し、そう彼に問う。彼の方が上ぇ?威張るようで悪いけど、僕はゼロの師匠を倒したんだぞ?魔法なんていうメルヘンな産物を使わずに己の力で勝ったんだぞ?
「そのままの意味だよ!僕は執務官で、君は臨時の雇われハンターじゃないか?」
「臨時!?雇われ!?そのわりには僕は君よりも大活躍したと断言できるけど!?」
「それってどういう意味だよ!」
「だって僕はゼロの師匠のシグマに勝ったんだよ?奴らの手下を無双しただけのクロノ君が僕を雇われだとか臨時だとかい
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