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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
最終話「勝利/VICTORY」
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に滅び去った。彼女はそれを最後まで認めようとはしなかったのだ……」
シグナスがリンディの背後からそう話し、彼女の隣の席へ座った。後から来たクロノはシグナスとリンディを目に何やら嫉妬した顔をしている……
「そのアルハザードは、その世界をそう呼ぶのであり、正式な世界名は定かではないが、一つだけ心当たりがある……」
「司令……?」
シグナスの言葉にリンディが耳を傾けた。シグナスはコーヒーを飲みながら続きを話す。
「かつて、我々の世界では遥か昔に「ネオアルカディア」と呼ばれる理想郷が存在いたしました。しかし、そこは理想郷とは名ばかりの世界。エネルギー燃費の悪いレプリロイド達が次々と処分を受ける悲しい時代だったのです。いずれその世界を支配しようとした恐るべき科学者が現れ、人類の存亡をかけた大規模な戦争が起こった。その争いは紅きロックマンの活躍によって終結され、悪しき科学者は葬られた。ネオアルカディアの時代は滅び去り、こうしてレプリロイドと人間の間に平等を敷くために人間は体の一部を機械に、そしてレプリロイドは人間のように寿命を与えられた……」
「そのような悲しい時代が……それでシグナス司令は、そのネオアルカディアがアルハザードだとお思いなのですか?」
そうリンディが尋ねるが、シグナスは、断言はしなかった。
「断言はできませんが、かつてネオアルカディアには高度なクローン技術が存在しました。人間の蘇生実験も行っていたと聞きます。そして過去に戻れるタイム理論も考案されていたとか……詳しい詳細なデータはレギオンに消去されましたが、我々の時代にも切断や大破した体の一部をクローン治療に寄ってその部位を蘇生させる技術がございます。ある者はネオアルカディアからのロストテクノロジーと言っていますし……」
「しかし、それは滅び去った文明だろ?時空移動では未来と過去にも行ける技術は未だ改名されていない……」
と、クロノ。しかしリンディはそれを否定はしなかった。
「でも、彼女は大魔導士。あれ程命をかけてアルハザードへ行こうとしたのだから、もしかしたら時空を利用した過去と未来への時間転送を可能にしたのかもしれない。そしてアルハザードを……」
リンディの言葉に辺りは静まり返った。
「あ、ごめんね?長話になって、さ…食事を続けてね?」
「そうですね、僕らにとってアースラで最後の食事になりますし……でも、ドクター・ワイリーの企みは何だったんだろう」
ユーノが僕らに尋ねたが、僕は首をかしげる。するとそこへ、
「ワイリーの野望は全世界の支配じゃよ?」
そこにはライト博士が来、タケルの隣へと座った。
「博士?」
タケルの隣でライトは自分とワイリーとの間に出来た過去の出来事を皆に語った。
「……私の同僚、ワイリー・W・アルバートは大学の頃からの付き合いで元は私の友人でも
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