第十一話「タケル対ゼロ/XvsZERO」
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でも行きなさい!」
そして高笑いする彼女に、
「黙れよっ!!」
「……?」
そこにはフェイトのとなりで鬼のような目をしてプレシアへ怒鳴るゼロがいた。
「フェイトを作ったにせよ、結局は自分が作った我が子だろうが!?生み出したからには親を務める義務がテメェにあるんじゃねぇのか!?そもそも、そうやって生まれた命を馬鹿にする権利など、今の貴様にはない!俺が見る限り、フェイトの方が賢そうだがな?」
「……!」
すると、フェイトはゼロ以上に怒りに任せ、彼の正体をフェイトへ明かした。
「おだまり!同じ同類だからといって庇うなんて惨めなことだわね?フェイト、よくお聞き?そこに居るお前のボーイフレンドはあなたと同じように生み出された生物兵器なのよ?この小僧はあなたのように不良品となって処分を受けそうになったところをワイリーに助けられたのよ?そうよね、博士……?」
すると、パネルの半画面からワイリーの映像が映し出された。
「ヌッフッフ……その通りだとも、ゼロ…わしはこれまで貴様を評価してきたが、余計な感情を持ちすぎたようだ。貴様などもういらん!それと……居るのだろ?ライトぉ!」
ワイリーはアースラの船内にライトがいることを知り、彼の名を叫んだ。すると、ブリッジからライトとブルーが姿を見せる。
「は、博士!?」
タケルが振り返る。
「久しぶりよのう?我が宿敵、トーマス・ライト!」
「ワイリー……お前は間違っている!何故そうやって人を、人類を信用できぬのだ!?」
「フンッ!人間など所詮弱いくせに図々しく争いあっている愚かな生き物だ!新たな世界を創造するのはキサマら軟弱で醜い「人間」という生き物共ではない!知性と感性に手向けた新たな生命、ロボットこそがこの世の後を引き継ぐのだ。もちろん、このワシも……」
そして、ワイリーは白衣とそのシャツを片手で紙のように破いた。中には最新技術で作られたアーマーが装着されていた。
「ワイリー!お前……まさか!?」
ライトは悟る。
「そうだとも!いつまでもキサマらのような醜い生身の体でいられるほどわしは我慢強くない。こうしてついにわしはキサマら人間共を上回る究極の体を手に入れたのだ。機会によって衰えることのない体、そして耐えることのない進化……」
「そんなの、進化じゃない!」
僕は叫んだ。ワイリーは僕へ睨むかのように問う。
「なんだ、ライトのセガレ……ではお主は自分こそが進化の象徴だと名乗りたいのか?」
「僕だけが進化できる生き物じゃない!今、この世界で生き続けている全ての人間や生き物たちこそが、無限の進化と可能性に満ちた本当の生き物なんだ!?」
「くだらん!では、どちらが正しいか死をもって思い知らせてやろう!?これより、我が城へ来れ……ん!?」
その突如、プレシアのほうに異変が起きた。時の庭園にて激
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