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どっかの分隊長
今こそ始まりの時
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い。」

そう言って4分の1渡された。素直にいらないので丁重に断っておいた。
やっぱりこいつは馬鹿なんだろう。

「貴様は誰だ!!」
「はっ!!俺は――――で、ありますッ!!」

ハゲ………もとい、キース教官が近くまで来た。ブラウン色の髪をした少年を怒鳴り散らしている。通過儀礼は大切だが、生徒に唾はとばさないであげようか、教官。
…ま、俺には関係ない。通過儀礼はとっくの昔に終えたからな。あの強烈なハゲを間近で見るのは勘弁願いたいから助かった。

というか、ヤバいのはサシャ、この状況で呑気に芋食ってるお前だろう。

「おいサシャ。もう食い終えないと…。」
「まんへふは?」
「なんでもない。」

幸せそうに芋をほおばるサシャに注意する気すら失せた。というかこの、これ以上の幸せは無いとでも言うように緩みきった顔を崩してまで言う事でもない気がする。気がするだけで、実際は言った方が良いのだろうが。

「もぐもぐ…もふ…。」
「…………。」

耐え切れず俺は目をそらした。俺は何も見てない聞いてない。

「おい……何をして居るッッ!!!」
「っ!?」

あーあ。やはりと言うべきかキースがこっちに来たようだ。



結果、サシャは飯抜き&死ぬまで走らされることになった。






「はぁ…はぁ……!!!!」
「頑張れ、あともう少しで5時間だ。」
「はぁ、はい!!!」

赤い夕暮れがもうすぐ沈んでいく午後6時。サシャと俺は走っていた。それはもう走りまくっていた。サシャが走っている理由はさっき述べたとおりだ。
それで俺の理由だが、まぁ別に罰せられた訳ではない。近くにいたからと監視役を任されただけである。それで、何で監視役の俺まで走って居るのかと言うと、訓練に丁度良いいや=Aという簡素かつ平凡な理由である。サシャに「一緒に走りませんか?」と誘われたっていうのも、一つの理由ではあるがな。

「……あと数秒で5時間。」

なんというか、正直巻き込まれた感は否めない。

しかし、これでも一応兵士で隊長であるが故に、まだ訓練を受けていないサシャに比べれば早く多く走れる。当然、オレの方がサシャよりも疲れないわけだ。昔、必死に訓練受けたかいがあったのだろうか。

しかし、時々くらりと妙に意識が薄れたり、めまいがしたりするのだが……まぁ、まだ大丈夫だろう。

「丁度5時間。」
「はっ……い!!!」
「休憩するか?」
「はァ…いえ!!まだ…いけます!!!」

歩けば楽なのに、と思う。しかし言わない。

「はぁ……はぁ…ぐ…。い、行きましょう!」

疲労によりどんよりとはしてきているものの、まったくもって目の輝きを失っていない彼女。恐らく相当きついであろうからだを動かして
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