魔法先生ネギま!
0469話
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なくて、俺が元いた世界だ」
「元いた? それってアクセル君達が反乱を起こした?」
円の言葉に小さく首を振る。
「いや、その後に転移した世界だ。俺達が本拠地として使っているホワイトスターを手に入れた世界」
「それで、何でその世界に行く必要があるの?」
生半可な理由では納得しない、とばかりに美砂が俺へと視線を向けてくる。それは他の3人も同様であり、周囲にはお好み焼き屋とは思えない程の緊張感が漂っている。
「色々と理由はあるが、ブルーマーズ計画に使う宇宙艦の推進装置に……」
そこまで口に出し、小さく首を振る。
「いや、お前達を騙すような真似はしたくないな。ホワイトスターで俺の新型機を作っているのは記憶を追体験した以上は知ってるな?」
「うん。アクセル君の反応に付いていけなくなったからだよね」
「ああ。それで、その新型機の動力炉に使う為のトロニウムという物質と、補助動力炉として使うブラックホールエンジンの技術データを手に入れる為にな。それと最初に言ったブルーマーズ計画の宇宙艦に使う推進装置に関してと言うのも一応目的の内ではある。ただ、今も言ったように本命は俺の新機体の動力炉なんだがな」
黙って俺の説明を聞いていた4人だが、やがて再び美砂が口を開く。
「……どうしても、行かなきゃ駄目なの?」
「ああ」
「私が一緒に行くって言ったら……」
「駄目だ」
きっぱりと断る。
「お前達も知っての通り、このネギま以外の世界では基本的に魔法を使う為に消費する魔力は数十倍程度になったりする時がある。そんな所に魔法しか自衛手段の無いお前達を連れて行く訳には行かないのは分かるだろう?」
アーティファクトもあるが、それだって魔法の一種と言えなくもない。向こうの世界でどんな不具合を起こすのか分からないのだ。
「美砂さん、ここでアクセル君を引き留めてもアクセル君の負担になるだけです。私達が目指しているいい女と言うのは、この場合気持ちよく送り出す事だと思いますわ」
美砂へと告げるあやか。
「そうだね、私も本当はアクセル君が心配だから出来れば一緒に行きたいんだけど……信じて待ってる事にするわ」
円が真剣な表情を浮かべつつも微笑を浮かべながら頷く。
「あらあら、言いたい事は殆ど言われてしまったわね。……アクセル君、くれぐれも気を付けて。アクセル君の事は信じているけど、怪我をしたら泣く子がいるというのも忘れないで頂戴。……私も含めて、ね」
笑みを浮かべている事の多い千鶴の真面目な表情。
「……ああ。お前等も分かってると思うが、俺は存外に頑丈に出来てるからな。それに向かう世界は既に行った事のある世界だ。色々と危ない面はあるが、だからと言って必ず何かが起きる訳でも無い
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