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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第202話】
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オープンテラスで事情を聞くと、どうも二人ほど突然辞めて――ではなく、駆け落ちしたらしい。
そして、またよりによって今日は本社から視察の人間が来るとの事、だからシャルとラウラの二人にはその穴埋めの為にバイトをしてほしいとか。
――そして。
「……俺まで雇う必要無かったんじゃないか? ……てか執事とか似合わなさすぎなんだが」
男性用スタッフルームで着替えを終えた俺は、鏡を見ながらため息をつく。
……誰だよ、これ。
鏡に写るその姿は、いつもの俺ではなく髪型をオールバックに決め、だて眼鏡をかけさせられていた。
……とりあえず、着替えを終えたのでスタッフルームを出ると、すぐそこで着替えを終えたシャルとラウラの二人が店長に褒められていた。
「あ……ヒルト――…………」
「む? …………」
「あら? 貴方も結構似合ってるじゃない!」
「……それはどうも。 ……二人とも、どうした?」
俺を見て固まったままの二人に声をかける。
……何故かシャルが俺と同じ執事姿なのが気になるが、またこれが似合うのも彼女の中性的な容姿のおかげなのだろう。
一方のラウラは、メイド服を着ていた。
……つまり、この店というか、@クルーズはメイド&執事喫茶だ。
ますます俺に不向きな気もするが――こういうのは成樹の方が似合うだろう。
そんな考えも他所に、シャルから――。
「……いつもと雰囲気違うけど、凄くカッコいい……」
「……そ、そっか」
自然と出た言葉なのかはわからないが、流石にカッコいいと言われると俺も照れる。
そのシャルの言葉に続いてラウラも――。
「……嫁の今の姿……に、似合ってる……ぞ」
「……そっか、ラウラもなかなか似合ってるぞ?」
「…………ッ」
返す言葉で褒めると、かぁーっと赤くなるラウラ。
シャルにも似合うと言いたいところだが、流石に男装を誉められても彼女は喜ばないだろう。
……と。
「店長〜、早くお店を手伝って〜」
そんな声が聞こえてくると、目の前の店長は最後の身嗜みを整え、バックヤードの出口へと向かうが――。
「あ、あのっ、もう一つだけいいですか?」
「ん?」
シャルの呼び掛けに、くるりと振り返る店長。
「このお店、なんていう名前なんですか?」
「……シャル、見覚えなかったか? 確か前のウォーターワールドの帰りに、皆でここに寄っただろ?」
「……嫁の言う通りだ。 ……と言っても、シャルロットはパフェに夢中だったようだがな」
そんな俺とラウラの言葉に、ハッとした表情になると
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