勝てない理由と偽りの竜
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ーを巻く竜。
「それに――――――――」
一旦区切ったと同時に、魔法陣が輝く。
「百花繚乱・・・」
魔法陣の煌めきがジェメリィを包み、その眩しさに思わずジェメリィは目を閉じ―――――
「大海薔薇冠!」
水の薔薇が咲き誇る。
それは見事に、綺麗に、咲き誇る。
「ぐああああああああああああああああっ!」
圧倒的な力の前にジェメリィは断末魔を上げながら吹き飛ばされ・・・そのまま気を失った。
それを確認したティアは一瞬で薔薇を消し去り、帽子で顔を隠し、滅竜魔導士しか聞き取れないほどの小さな声で呟く。
「それに・・・少しだけ、カッコイイ、し・・・」
そう呟く常に無表情の氷の女王が。
その雪の様に真っ白な頬を淡く赤く染めていた事には。
―――――――この場にいる、誰も気がつかなかった。
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