暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第131話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に規格統一されていた。

「何がだ。」

眠そうな顔をしながら制理に返事を返す。

「いつもなら外の風景を呆然と見つめているのに、今まで見た事もないような眠そうな顔をして、さらに教室内を見つめている。
 だから、珍しいって言ったのよ。」

「お前、よく俺の事を見ているな。」

「なっ!?
 き、貴様が問題児だから、何か問題を起こさないか観察していただけよ!!」

「そうか・・・・ふぁ〜〜〜・・・・眠い。」

「本当に眠そうな顔をしているわね。
 昨日、何かしていたの?」

「まぁな、ちょっと面倒な事を手伝わされていてな。」

「ふぅ〜ん。
 それで何をやってたのよ?」

いつもなら答えない麻生だが、頭が半分寝ているのか素直に答えた。

「ある女性に家に来い、って言われたから行って、それで色々していたら朝になってな。」

「はっ!?」

麻生の発言に制理だけではなく、その麻生の言葉が聞こえた生徒全員が同じ声をあげた。
それもそうだ。
麻生も思春期の男子生徒だ。
そんな彼の口から、誤解しか生まない発言を聞いたら誰だって声をあげる。
それが麻生恭介なのなら、衝撃が普通の男子生徒とは比較にならないだろう。
周りの生徒は麻生について、小声で話し合う。

(おい、あの麻生が朝帰りだと!)

(しかも、女の人の家に行ったと言っていた!)

(つまり、あいつは我々よりも早く大人の階段を上ったのか!?)

(あの麻生君が・・・・)

(絶対にフリーだと思って私、狙っていたのに。)

(でも、あの麻生君だから何かとんでもないオチがあるかもしれないわよ。)

(た、確かに。)

(それを今、確かめる事ができるのは・・・・)

周りの生徒の視線が制理に集中する。
その視線に気がつかないほど、制理も制理でテンパっていた。
あの麻生からまさかの発言を聞いた制理は顔を真っ赤にしている。
普段の麻生なら周りの小声などは気がつくのだが、睡魔にやられており、全く気がつかない。

「そ、それで、その・・・色々って何をしたのよ。」

(吹寄、GJ!!)

まさに周りの生徒の一番聞きたかった事を制理は麻生に聞いた。
周りの生徒は麻生の言葉を、一言一句逃さないように、集中する。

「ああ、それは」

と、麻生が答えようとした時だった。
突然、教室の扉が勢いよく開かれる音が聞こえた。
麻生を除いた全員がその音の方に視線を向ける。

「吹寄はいるかーっ!?」

その声を聞いた制理はわずかに身を退かせた。
相手は上条、青髪、土御門というクラスの三バカ(デルタフォース)である。
その三人を見た制理も一気に冷静さを取り戻す。
これまで数々のトラブルを起こしてきた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ