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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
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隠れてしまい、レイエルがモルクのところに来た時には、モルクがゼニガメを左手で守るようにライトの事を睨みつけていて、右手に微妙に電気も帯びていた。それを見てレイエルは慌てた口調で、
「ちょっと!!その右手に溜めてる電気は何っ!!?」
「何って、守るためだよっ!! ボクはアーシアが出て行ってから、他の人達にライトに接触させないって決めたんだっ!!」
「そうなんだ。じゃあ、このまま僕が近づいたらどうするつも・・・」
語り掛けながら近づくと、瞬時に右手を振り下ろした。すると、ライトの顔ギリギリをカミナリがすり抜けて行き、レイエルの驚いた悲鳴が小さく聞こえた。
「こうなるよって事。今は当てなかったけど、次は当てるからね」
「・・・分かった、その気ならバトルで蹴りを付けよう。僕が勝ったなら話しを聞いてもらうよ。そして、ボクが負けたのなら、本来死ぬはずだった事の通りこの世界から消える。 ちなみに、容赦はしないから覚悟してよ」
「っ!!!?? なに勝手に決めてるのよ!!あんたが居なくなったら他の人達どうするの!!?さっきまで話してた事はどうするのよっ!!?」
「君に・・・託すよ、レイエル。君なら僕の願いも気持ちも受け取って人間達に伝えてくれるはずだから。 さぁ、モルク・・・始めるよ。覚悟は良いね?」
「良いよ、受けて立つよ。 マートル、あのお姉ちゃんのとこに居て。大丈夫、僕の友達だから」
モルクの言葉にコクリっと頷くと走ってレイエルの所に。そしてマートルが行ったのを見届けると、四つん這いになり、ほっぺの電気袋から多少の電撃が迸る。ライトの方はモルクからある程度距離を取るために少し走りながら離れて身体を向き直した。
そして・・・
「ボクから先制させてもらうよっ!!"電光石火"っ!!」
「やっぱりそうきたね。こっちも"電光石火"っ!!」
二人は一斉に電光石火で距離を詰め、近づくとモルクは電光石火で走りながら電気を放電。それをライトは飛んでくるカミナリを飄々と避けて行き、どんどん距離が縮まる。このことにモルクは焦ったのか、放電をやめてアイアンテールを繰り出す準備をする。だが、それを狙っていたかのようにライトは更に加速して体当たり・・・に見えたのだが、繰り出したのは"体当たり"ではなくて"アイアンテール"だった。
その即時の技の切り替えに対応出来ず、スピードに乗ったアイアンテールをお腹にもろに受けたものだから、軽く5mは吹っ飛び転んで大きめの石にぶつかって静止した。
「モルクお兄ちゃんっ!!」「モルク!!」
マートルとレイエルの声が同時に響き上がり、マートルがモルクの所に行こうとしたので、レイエルはサイコキネシスで連れ戻した。その事にマートルは なんで!?どうして行かせてくれないの!!? っと、空中に浮かべされたまま手足をバタバタさせて
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