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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
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紫の風
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いたいけど、僕はここに居ないといけなくなってるから、まずここを抜け出さないと。あっ、Hギアを取り敢えず箱にしまわなきゃ」
「箱?それもいちいち作っ・・・・・・か、かなり本格的ね・・・」
 ライトが持って来た袋から出て来たのは、説明書とHギアがすっぽりとはめ込む窪みがあるプラスチック製のデザイン性がある箱。本当に店頭に置けば売り物に成る程に精巧に作られていた。
「・・・これで良しっと。後は抜け出すだけだね」
「そこの窓から抜け出す気?そこの窓、グラインド式だからゴーストタイプ以外抜け出せない筈だけど」
「そりゃそうだよ。だからコレを使うんだよ。確か丁度ここが・・・えいっ!!」
 ライトはバックから青い球体を取り出すと、身体全身で振りかぶって青い球体を壁にぶつけた。すると、壁に大きな穴が空いて外が見えるではないか。だが、時間が立つごとに徐々に小さくなるところを見るあたり、時間が経てば元に戻るのであろう。
「成る程。まさか《あなぬけ玉》を使うなんて考えてなかったわよ」
「コレなら建物に影響無いしね。じゃあコップを捨てて、掃除して、身支度したら探しに行こう」

〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜

 一方その頃。モルクは森の中の緩やかで綺麗な水が流れる小川の淵に座っていた。周りを見渡すと、何人かの水ポケモンが水遊びと日向ぼっこしている。それはともかく、あれからアーシアに似たイーブイを見たと、数名からの目撃証言があった為、それを頼りに探していたのだが、全く見当たらずに途方に暮れていた。
「はぁー・・・全然居ないよ・・・。目撃証言だとこっちの森に入っていったっていうけど、ほんとにココなのかな?もしかしてもっと上流に行ったのかも。だけど、もう走るのムリだよ・・・」
 草のカーペットに身体全身を預けて横たわり、疲れた身体を休ませる。それにしても、アーシアはどこまで行ったのだろうか。出て行ってから数分しか経っていないはずなのに追いつけず、見つからない。だがモルクの一番の心配は、さっきのダンジョンのように自我を失った者達に囲まれてる事・・・。
「アーシア・・・大丈夫かな?幾ら技を覚えてるって言ったって、覚えたの今日だし、ましてや元々違う世界から来た人だし、すごく不安だよ・・・。何かあったら助けるって誓ったばっかりだったの・・・ん?なんかバックから鳴ってる?可笑しいなぁー、ライブキャスター持ってきた覚えは無かったんだけど・・・」
 そう言いながらも起き上がり、バックの中を漁り始める。物があまり入っていなかった為にすぐに見つかったが、タオルに丁寧に包んであった事に疑問を感じながらも、
「えっと、相手はー・・・ Unknown って、非通知か公衆電話って事だったよね・・・誰だろ。ボクの番号を知ってるのは、ほんの数名しか居ないし・・・あっ」
 突如として、画面の
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