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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第27話 タヌキとキツネを化かせ
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はい。この件は如何見ても……」
「ああ。リッシュモンの口封じだろう」
「いえ。それだけではないのです。公爵の話では、新しい暗殺用の秘薬を研究精製していた様なのです。ギョームが公爵にマークされた事により、リッシュモンはギョームを切り捨てたと見て良いでしょう」
父上の目が細まり、顔つきが鋭くなりました。
「しかし、いくら公爵にマークされていたとは言え、反応が過敏すぎると思いませんか?」
父上が僅かに頷きました。
「恐らくですが……。トリステイン王国内で相当身分の高い者を、暗殺しようとしていたのではないでしょうか?」
「しかし、リッシュモンが今更そんな手を使う必要がある者と言えば、クルデンホルフ大公かヴァリエール公爵あるいは国王陛下くらいか?」
父上がお思いつく人物名を上げましたが、更にもう1人居ます。
「クルデンホルフはトリステインの属国です。危険を冒してまで、暗殺する理由は無いと思います。引退寸前のヴァリエール公爵も同様です。恐らくターゲットは……」
「国王陛下……か」
父上は苦々しい表情で呟きました。王権強化を掲げる国王陛下は、貴族派であるリッシュモンにとって、目の上のたんこぶと言っても良いでしょう。
「はい。そしてこれからは、父上もターゲットになり得ます」
父上は眉間に皺をよせ「そうだな」と、呟きました。
夜になり、ヴァリエール公爵の別邸に来ました。
「良く来たなアズロック。それと……」
公爵に思い切り睨まれました。思わず苦笑いが漏れてしまいます。
(歓迎されていないな。カトレアの事に加え、今朝の不法侵入だからな……。仕方無いと言えば、仕方が無いのか?)
「……まあ、ギルバートも良く来たな」
(うっ、目が全く歓迎してないです)
私と父上は、公爵に聞き耳の心配が無い部屋に連れて行かれて、今日行われた精霊対策会議の内容を教えてもらいました。会議の内容は精霊の存在の真偽ばかりで、全く実りの無い不毛な物だったそうです。そして正式な決定ではありませんが、ドリュアス家に与えられる褒賞も決まりました。謁見の間で話があった通り、森と森に隣接する王領を全て賜れるそうです。昇爵も検討され、伯爵位を飛び越え侯爵位をいただける事になったようです。更に極め付けが、向こう5年間の免税です。
私と父上は固まってしまいました。正直な話、森と森に隣接する王領と伯爵位を賜れれば良しと思っていたからです。
「も 貰いすぎではありませんか?」
父上の口からそんな声が漏れました。
「逆だ。魔の森解決だけで、爵位の一つや二つ上がって当たり前だ。それに加え、困難な森の開拓も請け負ったのだ。更に森に隣接する王領は、赤字が酷過ぎるので褒
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