暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第26話 問題ばっかり!!ホントどうしよう?
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?」

 私が続けてあり得ない事を呟きました。

「どこかに、騎獣にできる幻獣や魔獣が居ないのかな?」

「そうですね。森に居る幻獣や魔獣を、騎獣に出来れば良いのですが……」

「野生の幻獣や魔獣は、人を恐れ攻撃的になるからまず無理でしょう」

 アナスタシアの呟きにディーネが答え、それを母上が沈んだ声で否定しました。八方塞(はっぽうふさ)がりとは、この事を言うのでしょう。しかし私は、アナスタシアとディーネが話した内容に、ピンと感じる物がありました。

「父上。木の精霊に仲介を頼んで、森の幻獣や魔獣に騎獣ならないか聞いてみては?」

「そうだな。ダメもとで頼んでみるか。皆はその間に、対策案をもう一度考えて見てくれ。遅くとも明日朝一には、王都に報告に向かわなければならない」

 私はこの時、5〜6頭も騎獣になってくれれば御の字ぐらいに思っていました。準備中に父上とも話しましたが、父上は「せめて10頭は欲しい」と言っていました。現在ドリュアス領で確保している騎獣は、合計で38頭です。この数は一領主としては、規格外に多いです。(普通はどんなに多くても4〜5頭くらい)魔の森調査官の名は伊達では無いのです。

 早めの昼食を食べ、もう一度木の精霊の元へ向かいます。先刻と同じ場所にグリフォンを降ろし、フライ《飛行》で大樹の前に行きます。

「木の精霊よ。姿をお見せください」

 父上の声に木の精霊は、すぐに応えてくれました。

「何の用だ。単なる者よ」

「お願いしたい事があるのです。それは、現在この森に住んでいる幻獣や魔獣達についてです」

 精霊からの返事はありませんでしたが、父上はそのまま言葉を続けました。

「現在我々は、森の開拓を許可していただいています。しかしそれは、我々が住める地を増やすと同時に、幻獣や魔獣達が住める地を減らす事になります。そこで、我々人間と共に生きても良いと考える者達に、人間の世界へ来てほしいのです。住む場所と食事は、ドリュアス家の名において保証します。我々の意思を、幻獣や魔獣達に伝えてもらえませんか?」

 父上が喋り終ると、木の精霊は少し間をおいて返事をしました。

「よかろう。森に居る者達に、単なる者の意思を伝えよう」

「「ありがとうございます」」

 私と父上は、同時に感謝の言葉を口にしました。精霊が黙ってしまったので、暫く待っていると葉鳴りの音が鳴り始めます。そして更に暫く待つと、木の精霊が口を開きました。

「共に行きたいと言う者達が現れたぞ」

 私と父上は同時に「「おおっ」」と、声を上げてしまいました。父上が興奮した様に口を開きます。

「それで、その者達は……」

「単なる者がユニコーンと呼ぶ者達だ。単なる者に追われて、我が森
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