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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
第13次封神計画
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はほんの少し見えにくくなっているだけで、また何かの拍子に感情が溢れ出すだろう。それでも、そんな壊れかけの私にそっと手を添えてくれる人がいるなら―――彼女の言う強さを当てに、今度こそ逃げずに生きていけるのかもしれない。ぽんずの死を受け入れる小さな切っ掛けぐらいには。


―――ありがとね、シュテルちゃん。


ここで何で声に出して言えないかな、と情けなさに被りを振り、改めてシュテルの方を見た。すると、シュテルは先ほどまでの無表情から一転、険しい顔で顎に手を当てていた。

「・・・シュテル?」
「・・・すみません、ナエ。貴方はここで待っていてください。決して町に近づいてはいけませんよ」
「へ?ちょっと、急にどうし―――はぶっ!?」

咄嗟に彼女を呼び止めようとして、顔が桜色の半透明な壁にぶつかった。これは―――結界だ。リインフォースに知識だけ習ったミッドチルダ式の半円結界。一般人を閉じ込めるには十分過ぎるほどの強度があるようだ。シュテルは一瞬申し訳なさそうな顔をすると、さようなら、と一言残して空を飛んで行ってしまった。

その直後、苗ははやてからの念話でシュテルの態度の理由を理解すると同時に、収まっていた感情を再び爆発させることになる。
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