TURN109 モスクワ攻防戦その八
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「遅れればそれで終わりだ」
「了解です」
ソビエト軍の将兵達はジューコフの言葉に応えた、そしてだった。
枢軸軍が来る前に方陣を組みに入る、そうして何とか枢軸軍の突撃が来る前に方陣を組み終えたのだった。
そのうえで枢軸軍の三度目の突撃を防ぐ、そしてその間に。
ドクツ軍は枢軸軍の側面に向かう、プロイセン妹はその先頭に立ち彼女が率いる将兵達にこう告げていた。
「いい、今はね」
「はい、このままですね」
「突撃ですね」
「敵の側面を攻めるよ」
そうするというのだ。
「車懸りでね」
「あれですか」
「車懸りですか」
「ああ、攻めた艦隊はすぐに反転して次の艦隊が攻撃を仕掛ける」
それを繰り返してだというのだ。
「奴等の数を減らすよ」
「突撃でなくですか」
「それでいきますか」
「たdあ突撃するだけじゃゲイがないからね」
だからだというのだ。
「ここはそれでいくよ」
「ですか、それでは」
「それで」
「あんたもそれでいいね」
プロイセン妹は共にドイツ軍を率いるドイツ妹に問うた。
「ここは」
「ええ、いいわ」
ドイツ妹も自身の相棒の言葉に応えた。
「ここはね」
「それじゃあそれでいくからね」
「車懸りで攻めて」
「それで枢軸の奴等を攻めるよ」
「わかりました」
こうしてドクツ軍は車懸りで枢軸軍を攻めることにした、だがそれは。
レーティアが見ていた、彼女は迫るドクツ軍の速さからすぐにこう言った。
「突撃はしてこないな」
「それでは何で来るの?」
「車懸りだな、指揮官はプロイセン妹君だな」
こうグレシアに言う、レーティアは今の指揮官まで見抜いてみせた。
「彼女の得意戦術で来るか」
「車懸りね」
「あれは素早い波状攻撃だ、しかしだ」
「弱点はあるのね」
「攻撃と攻撃の間に隙が出来る」
それがカラコールの弱点だというのだ。
「そこで突撃を仕掛ければいい」
「そうか、それではだ」
レーティアの今の言葉を聞いてだ、東郷はすぐに断を下した。
「ソビエト軍への攻撃は一時中断する」
「ドクツ軍に向かうのだな」
「ソビエト軍の方陣を破ることは容易ではないからな」
その守りは堅固だ、その彼等よりもだというのだ。
「先にドクツ軍を破る」
「そうするな」
「そうだ、しかしまずは一撃を受けないとならない」
ドクツ軍にはすぐに向かわずまずはだというのだ。
「こちらの読みを悟らせない為にな」
「そして攻撃を受けてか」
「すぐに彼等に艦首を向ける」
そしてだというのだ。
「その攻撃の隙に一気に攻撃を仕掛ける」
「うむ、それがいい」
「総統さんの作戦ではそうなるな」
「弱点のない戦法なぞないのだ」
レーティアはこう看破していた、無敵の軍隊がない
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