第二話
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今現在6月3日、時刻は夜になり時計の針はもうすぐ12時のところを示そうとしている。
明日はとうとうはやての誕生日、俺は年甲斐も無く興奮し、中々寝つけていない。
はやてもそれは同じらしく、暇を潰すために、この夏の暑い中で2人で同じベッドで横になっている。
あー、早く明日が来ないかなーなんて思っていると、はやてが急にこちらを向いてきた。なんだ?
「……どうしたんだはやて?」
いくら興奮して寝つけなくてもやはり自分も眠たいのだろうか、普通にしゃべったつもりだったがぼそぼそ声になってしまった。
しかし返事が帰ってこない、ぼやけた頭でおかしいなぁ、と思いつつはやての顔をじーっと見つめる。
可愛いなぁ、なんていうことを考えていたらはやてが返事を返さない理由が分かった。それはとても簡単なことだったんだ、なんと!はやては既に眠っていたのだっ!ただはやてが寝返りをしてこちらを向いただけだったのだ。
うん、夜だし誰も見て無いよな…覚悟はいいか、俺は出来てる。
はやてぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
可愛いよおおおおおッッッ!!!!!!!!!!!!!
動きの一つ一つが可愛すぎるぅぅぅ!!!!!!!!!
(妹としてだけど)愛してるんだぜーーーッ!!!!
――
――――
――――――
―――――――――ッハ!俺は何をしているんだ!
うぐぐ、さっきまで俺は何を考えていたんだろう。すごく気になる。
しかしなんだ、この気持ちは、すごく晴れ晴れとした気分だ。
今まで生きてきてここまで晴れ晴れとした気分になったのはこれが初めてでは無いだろうか。
俺はこの幸せな気持ちを明日までとっておくため目をつぶり寝る準備をし始めた。
ああ!妹って素晴らしい!
――――Ich entferne eine Versiegelung.( 封印を解除します)
……うん?なんだ?部屋のどこかから機械音声が聞こえる。
それを聞いた俺は背筋に冷たいものを感じ、飛び起きる。えっ?なんでかって?
だって!だって!真夏の夜に知らない音声が流れるなんて!
ホラーじゃないですかーーー!なんか空中に浮かんでる本があるしーー!
隣で寝ていたはやてもこの声で起きて怖くなったのだろう(まぁ暑くて眠りが浅かったのもあるが…)
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