暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
従姉
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の指を二本揃えて真下に振り、メインメニューウィンドウを開き、何かを操作した。

そして、レンの目の前に鈴のサウンドエフェクトとともにウィンドウが開く。

そこには───

『Yuukiからフレンド申請がなされました。承認しますか?』

迷わずイエスボタンを押す。

そして、レンを意地悪く言う。

「えぇー、木綿季ねーちゃん、本名そのまんまキャラネームにしたの?」

それを聞き、木綿季、ユウキは唇を尖らせて返してきた。

「それ蓮が言う?」

そうして笑い合いながら─レンは苦笑だったが─ 二人は握手をした。

「よろしくね。ユウキねーちゃん」

「こちらこそよろしくね。レンホウ」

「あっ、レンって呼んでねー」

────二〇二二年十一月六日、ゲーム開始────





─────────────────────────────────





───── 面白い ─────

そこは、真っ白な空間だった。

その空間に無限と言える数のウィンドウが浮かんでいた。

そんなウィンドウの群れの中心に一人の男がいた。

その男は真っ黒なタキシードを着ていた。

その男の目の前には、二つのウィンドウが浮かんでいる。

一つには、悪趣味なバンダナを巻いた友人と別れる少年が、もう一つには、知り合いと思われる少女と握手をしている幼い少年が映し出されている。

─────(まこと)に面白い。あやつがここまでやるとは思ってな

かったが、それにすぐさま対応し、行動するとは─────

そこで、男は背後を振り向いた。

そこには、二人の幼い少女が浮かんでいた。

どちらの目も閉じられて、眠っているように見える。

─────さてさて、姫の器に合う者なのだろうかな?─────

そう言った男の口元に笑みが浮かんだ。





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デスゲーム。

明確な定義のある言葉ではない。《肉体的リスクの存在する競技》ということなら、格闘技やロッククライミング、モータースポーツなどまでが含まれてしまう。それら危険なスポーツとデスゲームを分ける条件は、恐らくたったひとつだけだろう。

ペナルティとしての死が、ルール上に明言されていること。偶発的事故の結果としてではない。プレイヤーのミスや敗北、ルール違反の罰として、強制的な死を与える。つまり殺す。

その前提に立てば、この世界初となるVRMMORPG《ソードアート・オンライン》は、今や紛う事なきデスゲームと化した。ゲームの開発者にして支配者である茅場晶彦自身が、ほんの二十
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