序章
プロローグ
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高くスーツが似合うような男、一言で片付ければ頭がよさそうな人だ。表情からして今は怒りが爆発しそうな感じだ。名前を椎という
「なぜ、お前はすぐ来んのや」
「えーっと……け、警備員のおっさんが――って言い訳は、ダメ?」
彼は、どうやら怒ると関西弁が出るらしい。
「このどアホが!あれを使えばええやろうが!」
「んな事、言われたって……めんどいし」
この二人にとっては、いつもの会話だが、このミスは、ちょっとした出会いを引き起こす事となる。そして、こいつらは世間では第六感と呼ばれる、いわゆるサイコを持っている。
さっき警備員にしたのは、「マインド・コントロール」名前しか聞かない事が多いし、催眠術で有名だ、彼、英樹の得意の力。そして、野次馬の中で当てたあれは「シンクロニシティー」と言う。
同じ能力者が少しでも力がぶつかると感づく―――どちらか一方ではなく能力者全てに通じている。
後は、一般的には「テレパシー」と思われるだろうが、それとは違い「コネクト」と呼ばれている。
使い方は色々ある。が、2人はこれで会話をしている。
だが、使うには頭が少し痛くなるようだ。
彼らの仕事――
いや、やっている事は、自分達と同じ能力を悪用するやからをなくそうとしている事、それは「裏」の個人的な仕事、表は「何でも屋」を営業していた。
「あーぁ……どうしようか、しーちゃん」
「どうするも、こうするも、何もできないなら…戻るぞ」
二人は、その場を後をにした。
勿論、自分達の事務所へ――
****
都会の裏通り 狭い道を通ると少しくらい細道に行き当たる
そこにはボロいビルが一軒……
廃ビルと言えるビルだが、ここに英樹と椎がいる
少し階段を上がるとドアの前には、何でも屋の看板が立てかけられているのを見ると一応営業をしれているようだ。
「なぁ、しーちゃん。この事件、今日もあったみたいだな」
英樹は、ボロいソファに座りテレビのニュースをみながら椎に言う
ニュースの報道は事故扱い――― 一般的に言えば ただの交通事故なのだから、仕方がないと言えば仕方がない。
「お前がすぐ来れば、今日の“は”防げたんだがな」
まだ根に持っているのか、突っ掛かる椎。
「悪かったって。でも、しーちゃん 一人でも平気だったん―――」
「ほぅ?英樹……分かって言うとるんか?力を使う時、どうなるか言うてみい」
あまりの英樹の馬鹿な発言に、怒りが関西弁で表れる椎、英樹も慌てて考えると、謝る。
「すんません、もう言わない……」
英樹に言わせようとしていたのは、能力(力)の事なのだ。
一人が、力を使っている間は動きが鈍くなる。ほとんど何も出来なくなるのだ。それは欠
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