反董卓の章
第14話 「所詮は私も……道化なのでしょうね」
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
な者が……」
「ふむ。まあその可能性はあるの……儂が知る嬢ちゃんなら、ここまで考えはすまいて」
劉表の言葉に頷く。
そう、誰かいる……状況を見据え、策をめぐらし、そして俺の力を知るものが。
「俺に呂布を、か……一体誰が」
「ご主人様……そんなに呂布って人は強いの?」
「強い。俺が知る呂布の噂では、おそらく愛紗や鈴々でも勝てない。一騎討ちならばな……」
「そ、そんなに!?」
桃香は驚くがね……有名な話では、劉備・関羽・張飛の三人でようやく互角だったと聞いている。
確か史実ではなく三国志だったと思うが……
「相対するならば、愛紗に鈴々、そして俺か馬正の三人以上ででやらなきゃな……やれやれ。説得が大変だ」
「ご主人様……そんな相手に勝てるのかな?」
桃香が心配そうに俺を見る。
そんな桃香に苦笑して、俺は彼女の頭に手を置いた。
「勝つ……さ。勝たなきゃ先へは進めない。そのためにいろいろやっているのだからな」
そう言って俺は水関を見る。
その先に続く、虎牢関を見据えるように。
決戦は、もうまもなくのはずだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ