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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第14話 「所詮は私も……道化なのでしょうね」
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な者が……」
「ふむ。まあその可能性はあるの……儂が知る嬢ちゃんなら、ここまで考えはすまいて」

 劉表の言葉に頷く。
 そう、誰かいる……状況を見据え、策をめぐらし、そして俺の力を知るものが。

「俺に呂布を、か……一体誰が」
「ご主人様……そんなに呂布って人は強いの?」
「強い。俺が知る呂布の噂では、おそらく愛紗や鈴々でも勝てない。一騎討ちならばな……」
「そ、そんなに!?」

 桃香は驚くがね……有名な話では、劉備・関羽・張飛の三人でようやく互角だったと聞いている。
 確か史実ではなく三国志だったと思うが……

「相対するならば、愛紗に鈴々、そして俺か馬正の三人以上ででやらなきゃな……やれやれ。説得が大変だ」
「ご主人様……そんな相手に勝てるのかな?」

 桃香が心配そうに俺を見る。
 そんな桃香に苦笑して、俺は彼女の頭に手を置いた。

「勝つ……さ。勝たなきゃ先へは進めない。そのためにいろいろやっているのだからな」

 そう言って俺は水関を見る。
 その先に続く、虎牢関を見据えるように。

 決戦は、もうまもなくのはずだった。

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