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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第199話】
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た。
「ちょっと! わ、私はどうなるのよ! ……もぅっ、服……落ちたままだし……」
文句を言いかけた女性客も、シャルとラウラの姿に見とれたのかそのままの状態で固まった。
……てか、何でいちいち一般客まで固まるのかわからん。
そんな俺の考えを他所に、やって来た店長(名札を見ると店長と書いていた)は、俺を二人から引き剥がす様に退かせると――。
「ど、どっ、どんな服をお探しで?」
女尊男卑な昨今、男がこんな風に退かされるのも珍しくない。
下手すると無給で働かせるブラック企業も真っ青な事をする店舗もあるぐらいだ。
こんな対応されても、俺が文句を言えば警察沙汰になり、拘置所で一泊という有り難くもない結果になる。
だから基本は泣き寝入り、又は言うことを聞いての無給で仕事をさせられるのだ。
「……すみません、僕たちやっぱり店を出ます。 ヒルト、ラウラ、出よ?」
「……そうだな、さっきヒルトが言っていた意味がわかった事だし」
「お、お客様? ……な、何か私達に粗相があったのでしょうか……?」
……こんな感じで、何が悪いのかもわからない様だ。
俺の対応はさておき、店員が客によって接客を変えるというのはあってはならない事態だ。
仮にVIPが居るとしても、他の客を疎かにする様な事態はあってはならない筈だし。
「……すみません、とにかく僕たちはこれで失礼します。 行こっ、ヒルト? ラウラ?」
「ん、じゃあお邪魔しました〜」
「……私の嫁を引き剥がす様な真似をするとは――戦場で出会ったのなら殺されていても文句は言えないぞ」
「お、お客様っ!」
そんな恐ろしい独り言を、聞こえない様に呟くラウラに恐怖しつつも、シャルに手を引かれてサード・サーフィスを後にした――。
因みに、店長の呼び止める声は二人ともガン無視していたので余程俺への対応が二人の逆鱗に触れたのか、それは彼女達の心の中でしかわからない心情だ――。
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