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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』前編
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身体を用意し宿らせれば……いけるはずだ」

『そんな事が可能なんですか!?』

「あくまで理論上はな……」

そう……あくまで理論上での話しではあるがおそらくこの方法が一番確率が高いだろう。

『…………』

「決定権は君にある……どうするかは君が決めてくれ」

考えこむリニス。

おそらくは彼女自身フェイトに逢いたいという想いはあるもの一度死んだ存在である自分が再び現世に甦る事に疑問と抵抗があるのだろう。

そしてしばらくたってから彼女が出した答えは……、

『あの子ともう一度会えるのなら私は……その方法を選びます!』

リニスは再び出逢える可能性のある道を選ぶ。

「わかった……なら俺は今から君をこの宝石に封印する」

俺は『王の財宝』から純度の高い魔力を帯びた紅い宝石を取り出し、

「『術式付加』」

宝石に術式を刻まれ彼女は淡い光の粒子となり宝石の中へと入って行く。

「『封印』!!」

リニスの魂を宝石に封印し一時的に定着させ、

「『安定化』」

さらにその上から術式を刻み魂が劣化しないように安定させる。

「しばらくは不便だが我慢してくれ」

『はい』

そして宝石に保護術式をかけて大事にしまう。

「さて……戻るとしますか……」

俺は部屋を出る、

「あっ! 帰って来たの!!」

「零! 大丈夫だった?」

「何かいたのかい?」

口々に質問してくるなのは達、

「いや……特に何もなかった」

それに俺はポーカーフェイスで何もなかったと答える。

「そうなの?(お化けがいなくてよかったの)」

「そう……」

「ふ〜ん」

「時間を取らせて悪かったな」

「まぁ いいさね」

「それじゃあ 母さんの所に案内するね」

再びフェイトを先頭に長い廊下を歩き始める。

『零様』

千歳が念話で零に話し掛ける。

『なんだ?』

『先ほどあの部屋の中で奇妙な魔力を感じましたが何かあったのですか?』

『あぁ……』

念話で先ほどあった事を千歳に説明する。

『なるほど……では今回の件が終わりしだいに準備を始めますか?』

『頼む』

『わかりました』

などと念話で話していると、

「着いたよ」

大きな扉の前でフェイトが到着を告げる。

どうやら話し込んでいるうちに着いたようだ。


「それじゃあ零達の事 母さんに報告するね」

先に行こうとするフェイトを、

「待った 俺も一緒に行くよ 話さなければならない事もあるしな」

一度止めて自分も同行する事にする。

「そう? わかった なら一緒に来て」

「悪いがなのは達は少し待っ
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