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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』前編
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ト……」
「はい……」
「ごめんなさい……私は……アナタに謝らなければならないの……」
フェイト……確かにこの子はアリシアとは違う……。
アリシアではない。
でも……、
「か、母さん!?」
突然の事に驚きながらもプレシアを心配するフェイト。
あの子に言われて初めてこの子の優しさに気づいた……。
「フェイト……実はね……」
私は自分の行った事を懺悔するかのように全てをフェイトに話した……。
「そ……そんな……私は……」
あまりの事に動揺を隠せないフェイト。
それは当然の反応でしょう……私のエゴで貴女はこの世に生み出されたのだから。
「フェイト……今話した事は全部本当の事なの……謝って赦されるような事じゃないのはわかっているけど……ごめんなさい」
「母さん……」
フェイトはその紅い瞳に大粒の涙を溜めながらもぽつりと言葉を紡ぐ、
「私は……確かにアナタに造られた生き物です……でも……でも……私はアナタの娘でありたい……私をアナタの娘と認めてもらえますか?」
アナタはこんな私をまだ母と呼んでくれるの!?
「フェイト!!」
私はいてもたってもいられずフェイトを抱きしめる。
「フェイト! フェイト! アナタは……私の娘……そしてアリシアの妹……今までごめんなさい! 私は……私は……」
我を忘れ幼子のように泣きじゃくる私を……、
「母さん……母さん!」
強く抱きしめ私を呼んでくれるフェイト。
プレシア side end
零 side
あれからしばらくしてプレシアとフェイトの話しが終わったようで部屋から出て来たプレシアに話し掛ける。
ちなみに覗くなどといった野暮な事はしてませんよ。
「どうだった?」
「アナタの言った通りあの子に……フェイトに赦してもらえたわ……」
「優しい子だったろ?」
「えぇ……そうね……今になってその事が解るなんてとんだ皮肉ね」
人間というのはどうしても一つの事に囚われると視野が狭くなってしまう生き物だからな。
「まぁ……それは……さておき荷物を纏めてくれるか? それが終わり次第にアリシアの蘇生を行うつもりだ」
「わかったわ」
「なるべく手短にな……」
そしてココで、
『キング クリムゾン』!!
時をすっ飛ばす!
場所は変わりとある広い場所。
「荷物はこれで全部か?」
「えぇ 必要な資料や研究記録はこれで全部よ」
「なら とりあえずは先に転送するとしますか」
俺は魔方陣を展開し、
「転送!」
荷物を俺の家の物置に転送する。
「さて……次は……」
「えぇ……そうね……」
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