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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』前編
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のようなものと嫌な感じのする禍々しい魔力の波長を感じる。
正直な話人が暮らすにはたとえお世辞でも良い環境とは言えない。
「母さんのいる場所に案内するね」
フェイトが先頭を歩き案内をする。
なのは達もフェイトの後に続き、
「さて……行きますか」
俺も後を追おうとしたその時、
『た……すけ……て……』
ちいさな消えそうなほどに小さな声が聞こえる。
「ん?」
俺は声に反応し足を止めるが声は聞こえず。
「なんだ? 幻聴か?」
そう思い無視しようとすると、
『お……ねがい……します……』
再び……今にも消えてしまいそうな声が聞こえ、
「零? どうしたの?」
「零お兄ちゃんどうかしたの?」
「零様いかがなされました?」
フェイト達が心配し俺のところへと向かってくる。
「いや……なんか声が聞こえた気がしてな……」
「声?」
「んな訳あるはずがないだろ? ココにはアタシ達しかいないはずなんだし」
アルフの言葉を聞いたなのはは、
「え……もしかしてオバケ?」
なのはの顔からは血の気が引き、
「え? ウソだよね?」
ガタガタと震えるフェイト。
「とりあえず声の聞こえた場所まで行ってみるか……」
俺は先頭に立ち声の聞こえた時に感じた魔力の反応を頼りにその場所を目指し歩く。
そしてたどり着いた場所は今は使われていないと思われる実験室のような場所だった。
「ココか……」
「ココは……」
「ん? 知っているのか?」
俺はフェイトに話し掛ける。
「うん……ココは『バルディッシュ』が生まれた場所……デバイスの開発室なんだ」
「そうか……」
さっきの声ってまさか……。
俺が思考しているその時!
『おねがい……します……どうか……』
再び声が聞こえる。
「また……」
「ふぇぇ……まさか本当にオバケなの!?」
流石に幽霊などのオカルト関係には耐性がないのか震えるなのは。
「ちょっと調べて来るよ」
「えっ!? 零!?」
「大丈夫 すぐ戻るさ」
心配する全員をよそに俺は開発室の中へと入る。
「暗いな……『レミラーマ』」
呪文を唱え部屋の中を明かるくする。
「さて声の主は……」
部屋の中をくまなく探していると『あるもの』を見つける。
「こいつか……」
そこにあったのは……、
「猫……いや……山猫か?」
猫と思わしき生き物の亡骸だった。
「コイツがさっきの声の主か?」
『わたし……の声が……聞こえるのですか?』
「聞こえるよ」
今にも消えてしまいそうな声
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