『第五次世界大戦』の部
レクエムの章
第四話『第五次世界大戦』
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奈は美弥妃に右手を差しながら言った。
「美弥妃さん!私の手を握ってください!
「うん……」
美弥妃は言われるがままに恵奈の手を取る。
…………と、
刹那!
戦車の砲口から砲弾が放たれた!
砲弾は、恵奈と美弥妃が乗っている車両に向かって真っ直ぐ突き進む!
着弾!
爆発音!
車両の壁面が破れ、中の人は血まみれになっている。
……が、恵奈と美弥妃の姿はない。
恵奈が長距離瞬間移動を使って、美弥妃を連れて車両から脱出し、先頭車両の屋根の上に移動していた。
恵奈は座り、美弥妃は伏せている。
(危なかった……能力源が残ってて良かったぁ〜)
ホッと胸を撫で下ろす恵奈。
美弥妃は長距離瞬間移動にはさほど驚いていない。
「ありがとー。恵奈ちゃん、すごいねー」
恵奈はそんな事ありません、と笑顔で首を振りつつ
(美弥妃さんには緊張感というものがないのかな……おっとりしてるというか、なんというか……)
恵奈は草原の暖かい風を頬に感じながら、後方の戦車を見る。
そこで恵奈は、敵勢力が戦車一台ではない事を知る。
空には、3機の軍用ヘリ。
草原を走る、計4機の戦車。
恵奈には、あの全部の機械兵器をスクラップに変える自信があった。
「美弥妃さん、屋根にしっかりつかまっていて下さいね。私は、あのガラクタ共を片付けてくるので、」
笑顔で言う恵奈。
すると恵奈が一瞬で消えた。
長距離瞬間移動だ。
恵奈一機のヘリにテレポートした。
ヘリの中には武装した兵士が3人程乗っていたが、恵奈はお構いなしだ。
兵士達が驚く間も無く、恵奈はヘリをテレポートさせた!
テレポートした先は、草原の地面。
ヘリの半分程が、地面に不自然に埋まった。中にいた人々も全員だ。
恵奈は地面に埋まったヘリの上に立っている。
だが、そんな恵奈をみすみす見逃すような敵はいない。残り2機のヘリが恵奈に近づく。
ヘリのボディには機関銃が装備されている。
恵奈が微笑むと、ヘリの機関銃が火を噴いた!
だが恵奈は、銃弾が到達する前にテレポートした。
飛行中のヘリの真下。恵奈は装備された機関銃にぶら下がる形で掴まっていた。恵奈はテレポートを使い、自分の触れていたヘリを、飛行中のもう一機のヘリの真上に出現させた!
テレポートによって出現したヘリは重力に従って真下のヘリに衝突し、2機のヘリはもつれ合いながら墜落していった。
「次!!」
恵奈はそう言うと、列車と並走する一台の戦車にテレポートした。
砲身にまたがると、右手で戦車のボディに触れ、戦車をテレポートさせた。
テレポート先はもう一台の戦車の目の前!
進行方向に突如現れた戦車と、走行していた戦車が接触し、大爆発を起こした。
「ラ
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