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気まぐれな吹雪
第二章 非平凡な非日常
48、イメチェン……だと!?
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さらにはニーハイの靴下にレザーブーツ。

「……誰?」

ポツリと呟かれた銀の声。

そこでようやく、オレは自分の失態に気づいた。

「ぷっ……くくくっっ、あはははっ!!」

「笑うな笑うな笑うなぁ!!」

何なんだよ!

何でオレがいかにも「女の子です☆」みたいな格好してんだよ!?

こんなところで沢田となんかであったりなんかしたら……

ガサッ

「おーい、フゥ太〜?」

うそだろぉ〜……orz

何でこんなときにマジで会うんだよつか出てくんなよ沢田ぁっ!!

「うわっあ、あの、誰……ですか?」

「誰でしょーねっ」

別にふて腐れてなんかないしっ?

つか銀いなくなってるし!?

「霜月さん」

ドキッ

「……な訳ないよな。あの人がここにいるわけないしそもそも外見違うし」

バレてんのかバレてないのかどっちだよ!?

それともあれか、実は気づいてるけど気づいてません振りですかこのやろー!?

「すみません、人違いでした」

てへっじゃねぇよてへっじゃ!!

何をそんなにヘラヘラしてんだよムカつく!!

「あ、オレは沢田綱吉って言います。あの、こっちの方に、マフラーをしたこれくらいの男の子来ませんでしたか?」

「男の子? 来なかったz……来なかったよ」

アブね、いつもの口調になりかけた。

もうそれって自殺行為だろ。

気付いてくださいって言ってるようなもんだろ。

声にも気を付けろよコノヤロー。

「えっと、何でそんな小さい子がここに? ここって廃墟だし、危険だと思うけど」

「まあ、そうなんですけど、どうにも帰れない事情がですね……え、じゃあ君はどうしてここに?」

「……」

あ。

じゃねぇよ!

え、なに、考えてなかったのかよ!

考えてねぇよ!

聞かれると思ってねぇもん!

て言うか、オレって元々は恭と二人で襲撃事件の犯人の殲滅に来たんだよな!?

なのになんかそいつの仲間になってるし!?

つーか、どっち言ってもバレんじゃん!!

「あの……?」

「あ、うん。何て言うか思い出の場所、的な。だからちょっと散歩」

嘘も方便。

なるようになりやがれ!

「へぇ、そうなんですか。オレも昔来たことがあるんですけど、全然覚えてなくって」

あ、マジで信じやがったこいつ。

「あ、そうだ。あの、実は他にも人を探してるんです。学ランの人なんですけど、一人は黒髪の男の人で、もう一人は君みたいな髪の色で女の人、なんですけど」

「見てないよ」

え、なに?

オレも探されちゃってる系ですか?

あれですか、オレと恭は行方不明なうですか?
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