第二章 非平凡な非日常
48、イメチェン……だと!?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
さらにはニーハイの靴下にレザーブーツ。
「……誰?」
ポツリと呟かれた銀の声。
そこでようやく、オレは自分の失態に気づいた。
「ぷっ……くくくっっ、あはははっ!!」
「笑うな笑うな笑うなぁ!!」
何なんだよ!
何でオレがいかにも「女の子です☆」みたいな格好してんだよ!?
こんなところで沢田となんかであったりなんかしたら……
ガサッ
「おーい、フゥ太〜?」
うそだろぉ〜……orz
何でこんなときにマジで会うんだよつか出てくんなよ沢田ぁっ!!
「うわっあ、あの、誰……ですか?」
「誰でしょーねっ」
別にふて腐れてなんかないしっ?
つか銀いなくなってるし!?
「霜月さん」
ドキッ
「……な訳ないよな。あの人がここにいるわけないしそもそも外見違うし」
バレてんのかバレてないのかどっちだよ!?
それともあれか、実は気づいてるけど気づいてません振りですかこのやろー!?
「すみません、人違いでした」
てへっじゃねぇよてへっじゃ!!
何をそんなにヘラヘラしてんだよムカつく!!
「あ、オレは沢田綱吉って言います。あの、こっちの方に、マフラーをしたこれくらいの男の子来ませんでしたか?」
「男の子? 来なかったz……来なかったよ」
アブね、いつもの口調になりかけた。
もうそれって自殺行為だろ。
気付いてくださいって言ってるようなもんだろ。
声にも気を付けろよコノヤロー。
「えっと、何でそんな小さい子がここに? ここって廃墟だし、危険だと思うけど」
「まあ、そうなんですけど、どうにも帰れない事情がですね……え、じゃあ君はどうしてここに?」
「……」
あ。
じゃねぇよ!
え、なに、考えてなかったのかよ!
考えてねぇよ!
聞かれると思ってねぇもん!
て言うか、オレって元々は恭と二人で襲撃事件の犯人の殲滅に来たんだよな!?
なのになんかそいつの仲間になってるし!?
つーか、どっち言ってもバレんじゃん!!
「あの……?」
「あ、うん。何て言うか思い出の場所、的な。だからちょっと散歩」
嘘も方便。
なるようになりやがれ!
「へぇ、そうなんですか。オレも昔来たことがあるんですけど、全然覚えてなくって」
あ、マジで信じやがったこいつ。
「あ、そうだ。あの、実は他にも人を探してるんです。学ランの人なんですけど、一人は黒髪の男の人で、もう一人は君みたいな髪の色で女の人、なんですけど」
「見てないよ」
え、なに?
オレも探されちゃってる系ですか?
あれですか、オレと恭は行方不明なうですか?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ