魔法先生ネギま!
0466話
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かっているようだが、出来れば私も教えて欲しい」
「……トロニウム。元々はこのホワイトスターを作ったエアロゲイターが、地球の技術を発展させる為に送り込んで来た隕石の中にあったものよ。大きさ自体は1粒1cmあるかどうかという程度だけど、その内部には膨大なエネルギーを秘めているわ。それこそ、確かにこれを無事に制御出来たらエネルギー不足なんてものとは完全に縁が無くなるでしょうね」
「……凄いじゃない」
「確かに凄いわ。けど、それだけにその制御も難しいのよ。考えてみて頂戴。1粒で宇宙戦艦30隻分を越えるエネルギーを内包しているような物質なのよ? もしそのトロニウムを使った動力炉のトロニウム・エンジンが暴走したりしたら……」
レモンのその言葉にトロニウムというものがどれ程に危険な存在なのかを理解したのだろう。コーネリアとマリューの2人は血の気の引いたような顔で俺へと視線を向けてくる。
「3人には悪いが、俺としてはトロニウムを本命にするのを諦めるつもりはない。それに何も俺だって何の勝算もなく言ってる訳じゃないしな」
「……勝算?」
レモンの言葉に頷く。
「これから俺がトロニウム・エンジンをどうにか出来ると思える勝算を説明する。もしそれを聞いた上でもトロニウム・エンジンを使うのを危険だと思うのなら言ってくれ。さすがに俺も勝算を話した上で却下されるのなら諦めるしかないからな」
「……いいわ。言ってみて」
3人を代表してレモンが促してくる。
「まず1つ目。知っての通り今の俺は人間では無く混沌精霊という種族だ。物理攻撃の類は基本的に無効化する。その為、例えトロニウム・エンジンが暴走したとしても生き残れる確率は普通の人間よりも数段上だし、いざとなればお前達が俺の記憶を追体験した時に見たように影のゲートという手段もある」
俺の説明を3人が理解したのを見て説明を続ける。
「2つ目。さっきレモンも言ったが、トロニウムという存在はエアロゲイターからもたらされたものだ。そしてこのホワイトスターはエアロゲイターが作った宇宙要塞。つまりはトロニウムに関しての情報も向こうの地球よりも大量に、そしてより詳細に残っている筈だ」
コーネリアとマリューの視線がレモンへと向けられ、その視線に答えるように頷くレモン。
「3つ目。トロニウム・エンジンというのは基本的にはT-LINKシステムとのリンクレベルが高い場合、出力が安定するという特性がある。つまり、向こうの世界でも最高クラスの念動力者だった俺が使うとなると暴走の危険性は限りなく低くなると思われる」
この件については原作知識なのでレモンも知らなかったのだろう。珍しく驚きの表情を隠さずに俺へと視線を向けている。まぁ、これに関しては原作知識だから無理もないが。念動力LV.1
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