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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第198話】
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聞くのだが、考え事をしてるのか返事がなく――。
「ラウラ、聞いてる?」
「ん? ……ああ、すまない。 聞いていなかった」
そう告げるラウラに、シャルは腰に手を当て、人差し指を立てながら――。
「も〜。 私服はスカートとズボン、どっちがいいのって聞いたの」
軽く目尻を吊り上げ、少しだけ怒った様な表情のシャル。
「ん、どっちでも――」
「どっちでもいいとか、言わないでね。 ……ていうかラウラ、そういう所、ヒルトにそっくりだよね」
そう言って腕組しながら俺を横目で見るシャル。
……確かに俺もどっちでもいいって言ったりするからな。
そんな中、ラウラは誇らしげな顔をしながら俺の腕を取り――。
「夫婦が似るのはよいことだ」
「……それはどうかと思うぞ。 ……まあシャル、スカートかズボンかはラウラが見て決めさせる事にして、とりあえず向かおうぜ?」
「はぁっ……。 もぅ……」
ため息をつくシャルを見た俺は――。
「ほら、ため息は良くないぞ? 幸せが逃げるって聞くしな」
「……そうだね。 うん、気を付けるよ。 ……じゃあ、これから七階フロアへ向かうよ。 それからその下、六階と五階もレディースだから、上から順に見てこ」
そうエレベーターを指差すシャル。
だがラウラは何か疑問に思ったのか首を傾げ、シャルに聞き返す。
「うん? なぜ上から見るんだ? 下から見たらいいではないか」
最もらしい疑問を投げ掛けるラウラ。
シャルに代わり、俺が説明する――。
「ラウラ、シャルの雑誌載ってる内容を見ると、上から回る方が女の子には良いんだよ。 季節ものとか」
「ふむ? ……すまないヒルト、わからないのだが……」
困ったように眉を下げるラウラを見て俺は。
「んと、七階は多分まだ夏物の服をセールで売り出してるんだよ。 逆に五階、六階は秋を先取りしてオータムフェアをやってるから現状、先に安くなった夏物を購入してから下の階でこれからの秋物を見るって訳さ」
「うん。 ヒルト、説明ありがとう。 ……何気に詳しいね?」
「美冬や未来の買い物に付き合ってたからな……」
主に荷物持ちでだが。
女の子は季節を先取りして服を用意するのは多分皆同じだろう。
……俺とかは、安い時に買うとかだが。
――と、ラウラは毅然とした態度で。
「待て、嫁の言った事も理解できるが秋の服はいらないぞ」
見事に言い切るその姿は、可愛らしい外見とは違って漢を感じさせる。
男ではなく漢だ――ギャップが果てしないが。
そんなラウラの
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