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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
第13次超機人計画
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やんないもんねー!」
「良いじゃんけちー!」
「あーなんかそんなこと言われると教えてやろっかなと思ってたのに気失せたわ〜」
「うわコイツめんどくさっ!!」

なお、その間フェイトは既に自分の残滓と戦闘を開始していた。
それでいいのか主人公その一、それでいいのか使い魔。



 = = =



フェイトは頭のどこかで理解している。彼女(ざんし)の進む迷宮にゴールは存在しない。
この世界で自分とプレシアが正しく親子の関係に到れたのは、起こりえない奇跡とやらが起こってしまった結果に他ならない。故に彼女にはそのゴールに辿り着くことが出来ない。

例え彼女がどれだけ必死にジュエルシードを集めようと、今のこの世界には彼女がそれを渡すべき存在すらいない。けれども彼女はそれを分かっていて、それでも止めることが出来ない。

それはある種の呪縛と言える。

親子という関係から思考が離れられない。偽りの記憶と分かっていてもそれを偽物だと思えない。仮に偽物でも、自分の想いに嘘は無いと・・・そう思いたいだけ。

「お母さんが私を捨てるわけがないんだ」

でも、果たしてこの自分自身に私の言葉は届くのだろうか。
さっきからずっと、壊れたボイスレコーダーみたいに場と関係の無い事ばかりを呟いてる。

「だからきっとお母さんはああして私が捨てられたと思い込ませるために・・・」

フォトンランサーが次々に私を襲う。狙いは正確だが、捌けないほどでもない。
冷静に直撃コースのものだけ撃ち落として後は躱した。

「なら、いまから全部のジュエルシードを集めれば、また笑って迎えに来てくれるから・・・」

シャインからある程度、この私がどんな私かは聞いている。
お母さんから拒絶されたときに、私の心の中で死んでしまった私だって。

「そうすればお母さんとアルフとリニスと・・・」

ソニックムーブで先回りされる。死角を突いてきたが、自分も使う魔法なので対応は間に合った。
デバイスがサイスフォームに変形。近接戦闘を仕掛けてきた。

「あれ?アルフはどこ?リニスはいつ、何所に行ったんだっけ」

光彩を失った双眸が私の瞳を覗き込む。これは―――まるで、底なし沼か虚数空間。
目はこちらを見ている。戦闘も考えて行っている。でも心は見えないどこかを見据えている。

「そんな事よりジュエルシードだ」

これは本当に私なの?これが本当に私なの?シャインが居なかったら私もこうなってたの?
お母さんがあのままだったら、こうなっていたのかもしれない。
―――怖い。同時に可哀想だとも思う。

「ジュエルシード、全部集めれば喜んでくれるよね」

魔力刃にブレを感じた。アークセイバーを放つ兆候だ。
先手を打って新魔法「エレク
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