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練習作品ですよ?
第一話
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――それはほんの昔の物語、今から数年前の出来事である。




最近になって、ようやく落ち着いてきた俺こと八神勇儀、旧名は…忘れてしまったけど、前世の記憶と呼べるものはいまだ残っている。
なぜ忙しかったかと言うと、今の両親が死んでしまったからだ。本来ならば悲しいことではあるが、はやてがまだ幼かったこと、遺産の相続の取り決め、といってもそのことはギル・グレアムとか言うよくわからない人が大体手続きを行ってくれたが。
こんな事があったのでいかに前世の記憶を持っていようと忙しかったのである。


まぁ、そんなこんなで忙しかったのだが、今何をしているかというとはやてにいろいろな種類の料理を教えています。
さっきと話が全然違うって?こんなシリアスなムードをいきなりぶち壊すなって?
だがはやても薄々気付いているのだろうか、両親が居なくなったことに。元々今の両親はあまり家にいなかったが、1週間に1回は家にいる時間があった。それが3ヶ月ぐらい居ないとなれば幼いながらに分かってしまったのだろう。


話が戻るが料理を教えてるのだって、はやてが頼んだことであり決して強制ではないのだ。『なんていい子なんだろう!』と普通ならなるが、こちらはいまは姉、兄でないのが残念だが…さらに転生者なんていう存在なのだ。
だから、はやてが家の手伝いをしてくれるのはどんなに早くても小学校に入ってぐらいからでいいのだ。
…でないと歳の差的な意味でもこちらの罪悪感がすごい、というかヤバイのである。


なので料理を教える時に毎回『面白いか、こんなこと?』と聞くのだが大体『うん』と返されたり、ここ数日なんて聞いた時に逆に料理の素晴らしさについて語ってくるようになったのだ。最近なんて俺が作り方を良く知らない料理とかも作れるようになったのだ、流石にこれにはとても驚いた。


俺が作り方を知らない料理をなぜ作れるようになったか、これについては心当たりが結構ある。
理由として挙げられるのは図書館へ殆ど毎日行っているからであろう、図書館には料理の本なんてたくさんあるだろうし、家で練習するときはもう基本的なことは教えたので、本を読みながら作れば簡単な料理ぐらい一人で作れるだろう。
うん、それでもすごいわ。普通これぐらいの歳なんてテレビや漫画を見て騒ぐようなお年頃なのではないだろうか。しかしそうなれなかったであろう原因がある。


はやては1年くらい前から、うまく足が動かないのだ。立って歩くという動作でさえ大変そうなのだ、
子供の体力なんてたかが知れているので公園等で遊べず必然的にお出かけは図書館などといったところになる。
主治医の石田先生がいうには原因不明の足の麻痺でなおかつ非常にゆっくりとだが、足の先から麻痺は進んでいるらしい。








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