第十話「決意/RESOLUTION」
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「……はい、父さん」
「明日の朝早くから出掛けるんだね?気を付けてタケルらしく行けばいいさ?だから今日は遅いから早くお休み?」
「うん、お休み……父さん」
父さんは僕よりも先に同情を出た、僕は父さんの背を見つめていた。大きくて優しく、そして正義感にあふれる彼は、僕が本当に追い求めていた真のヒーローに思えた。
僕は、こうして高町家の人達と打ち解けることが出来だ。そして士朗さんと桃子さんを父母と呼べることが出来た。高町家の一員として僕はこれからもこの家族と一緒に過ごしていくだろう。もう何の迷いもなく心を開いた僕には、妄想や恐怖などは完全に聞こえない、見えない。僕はこれまでの蒼霧タケルではない。ロックマンとして、ヒーローとして新しく生まれ変わった蒼霧タケルなんだ。これからも、胸を張って自分らしく生きていくんだ!
ゼロ君とも、僕は自分らしく戦って見せる!
*
鳴海臨海公園AM5:55
早朝、僕となのははアルフさんと共に目的地に鳴海臨海公園へと向かった。朝日が昇りかける海を目に、僕はゼロ君を呼ぶ……
「来てくれ、ゼロ君……!」
静かな風に木々がざわめき、そして僕らが振り返ると、そこには街灯の上にフェイトちゃんと、その隣にはゼロ君が浮かんでいた。バルディッシュは釜を出し、セイバーは光を発している。
「フェイト!ゼロ!もうやめよう?あんな女と爺の言うことを聞いちゃ駄目だよ?二人とも、これじゃあ不幸になるばっかりじゃないか?だから……!」
しかし、フェイトは悲しげに首を横に振り、ゼロもこちらへ視線をそらした。
「だけど、それでも私は……あの人の娘だから」
「俺はゼロ、全てを破壊し「無」にするために生まれて来た、俺は……戦いの中でしか己を見出せない兵器なんだ……」
二人はそれぞれの宿命を抱えてそう返答する。
「「……」」
僕らは無言のまま魔導士に、ロックマンへと姿を変える。
「ただ。捨てればいいってわけじゃないよね……?」なのは
「でも、逃げるのはもっと駄目だ……」タケル
そして、なのははフェイトへこう言う。
「お互いのきっかけはジュエルシード……だから、かけよう!お互いのジュエルシードで」
なのはとフェイトの両名は今自分達が手にする全てのジュエルシードを取りだした。僕も決意し、ゼロへと叫ぶ。
「ゼロ君!……君が命をかけてフェイトちゃんのために戦っていることはわかる……だから、だから!僕も命をかけて君と戦う!君のもつ全ての力を発揮して僕と本気で戦ってくれ!?」
「……!?」
そんな僕の宣言になのはは目を丸くする。そんなことしてもし敗退でもしたら……
「……いいだろう」
そしてゼロもその条件に頷いた。彼も、タケルを倒さない限り自分に未来は無い。ワイリーに寄って彼に出された選択は、この場でタケルを倒すか、それとも自滅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ