第十話「決意/RESOLUTION」
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おいた方がいいわね?特になのはさんとタケル君は長く学校を休みっぱなしだと良くないでしょ?一時帰宅を許可します。ご家族と学校に少し顔を見せておいた方がいいわ?」
「は、はい……」
僕はそう暗く返事した。
*
「ふぇ、フェイト……フェイトぉ!?」
アルフはフェイトの元へ駆け寄った。フェイトの体を抱える。
「しっかりして!?」
彼女は目を閉じて気を失っていた。アルフは、そんなフェイトを目に彼女の母、プレシアに怒りを感じた。
「くそぉ……!!」
一方、異空の別の部屋でプレシアはこれまでフェイト達が集めてきたジュエルシードを観覧していた。
「まだたったの九つ……これだけでも次元震は起せるけど、アルハザードには届かない!」
その直後、彼女の様態に異変が起きた。激しい咳き込みに見舞われ彼女は席と共に吐血を起した。
「……もうあまり時間は無いわ!私にもアリシアにも……!?」
そのとき、彼女の背後から爆発音が響いた。煙にまみれ二人の影が彼女へと歩み寄る。
そこには、主を傷つけられ怒るアルフの姿であった。アルフはプレシアを目にすると、鬼のような目で彼女へと飛びかかるが、プレシアの強力な結界を張るが、アルフはその結界を突き破りプレシアの胸ぐらを掴んだ。
「あんた!あの子の母親だろうが!?どうして、どうして!あんなひどいことをするんだ!?あんな一生懸命で、アンタのことだけを思っているあの子を……」
「邪魔よ……」
「!?」
アルフは腹部に波動を受けて吹き飛ばされた。岩にぶつかり、動けなくなって横たわる。
「あの子は使い魔の作り方も下手ね……」
「くぅ……!」
睨むアルフに、プレシアは残忍な笑みを浮かべて、
「……死になさい!」
プレシアの杖が振り下ろされる。その直後、アルフは思った。
(ごめんゼロ……今度こそアンタとの約束は守れそうにないよ?あたしの代わりにフェイトを宜しく……)
そして、プレシアの杖に返り血が噴き出る。だが、それからしばらくが達、フェイトを案じて来た傷だらけのゼロが、アルフの行動を悟ってこの場へと駆けつけに来た。そこには、腹部から血が流れ出て横たわるアルフの姿があった。
「あ…アルフ!?」
ゼロは駈け寄って彼女を抱え起こす。しかし、意識は無かった……
「ウソだろ……?目を覚ませ!アルフ!?」
必死で揺さぶり、必死で覚めない彼女を揺さぶり続けた。今まで、一緒にジュエルシードを集めて来た掛け替えのない仲間で、家族……決して失いたくない一人をゼロは何度も呼びかける。
「起きろ!起きろよ……!?いつものように冗談だって言えよ!?アルフ!!」
「騒がしいわね……」
「!?」
そこにはゼロに背を向けて喋るプレシアの姿があった。
「プレシアァ……!よくもアルフをぉ!!」
「なに怒っているの?たかが使い魔だとい
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