暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第十話「決意/RESOLUTION」
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


ゼロ君達が消えた海面の上空で、僕たちはアースラの通信が来るまで待機していた。
「もういいわ?三人とも戻って……」
呆れた顔でリンディは通信をした。そして、
「……それと、なのはちゃんとタケル君には私とシグナス司令直々のお仕置きタイムです!」
そうムッとした顔で提督は言い伝えた。
僕らはアースラへ戻り、提督と司令のお叱りを受けていた。命令違反を犯したんだ。その分の後始末はしておかないとならない。
長いテーブルの会議室にて、向こう側には提督と司令が座っていた。僕たち三名は立って二人の説教を受けた。
「命令違反を犯すことは自分だけではなく、部隊全てにも危険をさらすこととなる」
「そうです、指示や命令を守るのは個人あらず集団をまもるためのルールです。あなた達の行為が自分達だけではなく周囲にも危険に巻き込んだということを決めに銘じておいてください。本来ならば厳罰を与えるところですが、今回はいくつか得るところがありましたので、今回のことにつきましては「不問」とします」
「……?」
罰を受ける覚悟であったが、不問となって僕らは少しホッとした。
「ただし、今回限りです!いいですね?」
「はい……すみませんでした」
「さて、本題はここからね?クロノ、事件の大本について何か心当たりがあるの?」
隣に立つクロノへリンディ提督が尋ねた。
「ええ、エイミィ?モニターを……」
「ハイハーイ」
気楽な口調で彼女はホログラムを映し出した。その映像は、黒衣を着た一人の女性の映像である。その女性を目に提督とシグナスは目を丸くした。
「あら……!」
「か、彼女は……」
「そう、ミッドチルダ出身のプレシア・テスタロッサ。専門は次元航行エネルギーの開発。偉大な魔導士でありながら、違法な研究の事故によって放逐された人物であり、主犯格のドクター・ワイリーと組む影の人物です。登録データとさっきの魔法攻撃の位置も一致しています。恐らくあのフェイトという少女の……」
じゃあ、このプレシアって人はフェイトちゃんのお母さん……!?
「確か、あの時「お母さん」って……」
なのははあの時、攻撃を受けたフェイトの姿を思い出した。
「親子……ね?エイミィ、プレシア女史についての詳しい家族構成、および研究履歴の詳細を調べ出してみて?」
「はい!」
「フェイトちゃんのお母さん……」
なのははこの衝撃を受けて驚くよりもショックを受けていた。

そしてワイリーのアジト、時の庭園ではフェイトとゼロがプレシアとワイリーに寄る仕置きを受けていた。
プレシアは何時もより息を切らしながらフェイトを痛めつけていた。
「……どうして、あれだけ好機を前にして、ただボーっとしているなんて!」
「ごめん……なさい……」
「あなたは……そんなに母さんを悲しませたいの!?」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ