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万華鏡
第四十七話 運動会が終わってその十三
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なのだ、飲み過ぎると毒なのだ。
「しかし飲む酒を考えるとな」
「それでなのね」
「健康もかなり違うからな」
「ううん、じゃあ私も」
「日本酒やビールが美味いものは確かだがな」
 それでもだというのだ。
「健康を考えるとだ」
「梅酒とかの方がいいのね」
「焼酎やワインもな」
「どれも好きだけれどね」
「じゃあ出来るだけな」
 そうした酒を飲む方がいいというのだ。
「考えていけ」
「わかったわ、お酒もなのね」
「酒は人を幸せにする」
 父は娘にこのことも言った。
「しかしそれと同時にだ」
「不幸にもするのね」
「そういうものだ」
 諸刃の剣だというのだ、酒というものは。
「だから飲む時は注意することだ」
「わかったわ」
 琴乃は父の言葉に頷いてだ、そしてだった。
 自然とビールを止めて焼酎に変えた、それを飲みながら父と今度は野球、阪神タイガースのことを話すのだった。今シーズンのこのチームのことを。


第四十七話   完


                  2013・8・20
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