月光校庭のエクスカリバー
第34話
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研究部のメンバーを考えたらこうなる。
部長と朱乃さんは二大お姉さまで学園のアイドル。故に当てられない。
アーシアは二年の癒し系アイドル。故に当てられない。
小猫は一年の学園のマスコット。故に当てられない。
祐斗は男子からすれば憎い相手だが当てれば学園の女子が敵に回る。故に当てられない。
以上五名は狙うことが出来ない。この時点で残りのメンバーが狙われるのは必須だが、さらにイッセーは学園の変態の一人で嫉妬の的。故に当てれる。むしろ当てる。
俺も同様に消去法で狙われる可能性があり、かつ先のテニスの一件で狙われる対象になるんだろう。だがこうなることを予測し外野に逃げた。故に当てれない。
結論イッセー一人が狙われている。
「イッセーにボールが集中してるわ!戦術は『犠牲』って所かしら?チャンスよイッセー!頑張りなさい!」
「はい部長!!頑張りますううぅぅぅぅぅ!!!」
イッセーが必死で逃げ回っている。
俺は基本的に当ても内野に戻る気はない。集中砲火の火中に飛び込む趣味はない。
負けそうでなければ当てても外野に居続ける予定だ。
そして当てることが出来ない人物だらけな上、スペックも違うんだ。生徒会が相手で無ければ負けそうになる事態も起きない。その生徒会は部活じゃないからこの部活対抗戦には出ていない。
まぁ、つまりは負けることはないだろう。
その間、すべての攻撃をイッセーが受けることになるが。
「イッセーを殺れぇぇぇぇ!!」
「アーシアさん!ブルマ最高おおぉぉぉ!!!それはそうとイッセーは死ねええぇぇ!!」
「お願い!兵藤を倒して!リアスお姉さまと朱乃お姉さまのために!」
「アーシアさんを正常な世界へ取り戻すんだ!!」
「ロリコンは俺だけで十分だ!!」
「出て来なければやられなかったのにな!」
全校生徒の嫉妬も含めて。
「くそぉぉぉ!!ふざけんなぁぁぁ!てか最初の二人は松田と元浜だろう!!」
ギャラリーからもブーイングの嵐だ。
まさしく四面楚歌。味方はオカルト研究部のみ。
まぁ、その部員もイッセーを囮にしているので味方は居ないかもしれないが。
イッセーを囮にして、残りのメンバー、主に小猫が相手を屠っている時、相手のメンバーの一人が祐斗に狙いを定めた。
「恨まれてもいい!イケメン死ねぇ!」
さすが野球部員と言える速球、だが相手は悪魔で速度が売りの『騎士』だ。いつもの祐斗なら楽に避けれるボールだが、遠い目をし試合に集中していない。
そこにイッセーが庇うように祐斗の前に出る。
「何やってんだ木場!」
「・・・あ、イッセー君?」
イッセーにボールが迫っている。
だが突如ボールが降下し、イッセーに命中した。
「―――ッ!!」
イッセーの股間に。
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