不幸な涙は仲間の為に
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、しかもちゃんとした攻撃が出来るグレイがいたからいいけど・・・後方支援が得意な僕と最強チームの中で1番弱いルーシィの2人じゃ、ファントムのS級に当たるエレメント4だったジュビアに勝てる訳ない!でも、どうにかしないと・・・)
そう。
ここにいるのが攻撃する事を得意とし、尚且つ自分と同じ体を持つティアだったら、自分の弱点を突く事でジュビアを倒せる。
攻撃と防御、両方が可能のアルカなら、相手は水のため大火は使えない。が、大地を取り戻した為、戦えるには戦える。
グレイなら水を凍らせられるし、ナツは魔法の相性的には悪いが、限界まで戦い、勝つだろう。
・・・なのだが、ここにいるのは戦うのがあまり得意ではない星霊魔導士と元素魔導士。
しかも相手はエルザやティアと同じS級の実力を持っている。
勝てる確率はかなり低いだろう。
(・・・ああ!どう考えても思いつかないよ!銃はあるけど、仲間に銃を向けるなんて出来ないし・・・!)
ルーが必死に悩んでいた、その時。
『ルーシィさん。ルーさん』
「「!」」
ジュビアの声が聞こえた。
「キャハハハッ!苦しめ苦しめぇ!」
『外』にいる―――――ヴィダルダスによって操られているジュビアは、ルーシィとルーを『敵』として見た言葉を叫ぶ。
が、『中』にいる―――――ルーシィとルーが聞くジュビアの声は、それと正反対だった。
『こんなのはジュビアじゃないです!』
操られている自分自身を否定し、2人に語りかける。
(ジュビアの声!?)
(・・・そっか!ここがジュビアの中だから!)
現在、2人はジュビアの中にいる。
その為、操られ―――――自分の正常な意識を奥へと押し込まれたジュビアの声が、ハッキリと聞こえるのだ。
『ジュビアは仲間をキズつけたくない・・・仲間、なんておこがましいかしら・・・』
キラキラと、水の泡が舞う。
『確かにルーシィさんは恋敵だし、ルーさんはジュビアと戦った人だけど・・・』
(違うけど・・・)
(ルーシィってジュビアの恋敵なの?)
相変わらずの勘違いにルーシィは少し呆れ、ルーは首を傾げた。
が、次の言葉で2人は目を見開く。
『ジュビアは妖精の尻尾が大好きになりました』
今回の楽園の塔の件がある前から・・・ジュビアは妖精の尻尾を―――正確にはグレイを―――見ていた。
ルーシィが実家に帰った時も、鳳仙花村の旅館に泊まった時も・・・。
『仲間想いで・・・』
ジュビアの脳裏に、実家に帰ったルーシィとそれについて行ったルーを追いかけてきたナツ、グレイ、エルザ、アルカの姿が浮かぶ。
その後の、実家には帰ら
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