不幸な涙は仲間の為に
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「ヒャハハハ!地獄に連れてってやんよー!メスブタがああァァァ!」
暗殺ギルド・髑髏会、特別遊撃部隊・三羽鴉の1人、ヴィダルダス・タカの魔法『ロック・オブ・サキュバス』によっておかしくなったジュビア。
「な、何よコレぇ・・・」
「しっかりしてよぉ、ジュビア・・・」
そのジュビアを見てルーシィとルーは戸惑ったように声を掛ける。
「サキュバスのトリコになった女は俺の命令しか聞かねぇ」
「まさか、そのギターの音でジュビアが・・・あれ?何であたしとルーは大丈夫なのかしら」
「んー?何でだろーね?ねぇねぇ髪長パンクおじさん、どーして?」
ヴィダルダスは名乗ったというのに、相変わらずのネーミングセンスを発揮するルー。
どうやら、彼の頭の中にヴィダルダスの名前は残っていないらしい。
頭のネジが1本抜けて、代わりにシメジが刺さっているであろうルーの記憶に残っていたヴィダルダスの名前は、ジュビアがおかしくなった事によって消え去ったようだ。
「ヒヒっ、いいトコに気がつくねぇ。まず、俺は男にゃ興味がねぇ」
「僕・・・いつもこんな事言われてる気がする・・・」
若干落ち込むルー。
「それに、2人ともトリコにしちまったらゲームの面白みがねぇ!俺が見てぇのは女同士のキャットファイトよ!『服が破れてポロリもあるよ』ってやつさ!」
「最低ね」
「わー、サイテー」
呆れたように呟くルーシィとルー。
が、2人の放った『最低』という言葉がヴィダルダスに火を点ける。
「『最低』こそ最高の賛辞だぜーーー!イヤーーー!」
「ロックも知らないネンネは死んどきなー!」
ヴィダルダスに続くように、ジュビアが叫ぶ。
その瞬間、ルーシィとルーはサーファーが大喜びするような高波に囲まれていた。
「うわっ!」
「わわっ!」
突然の波に戸惑い、驚愕する。
「せっかく着替えたのに!」
「!ルーシィ!前、前っ!」
すると、何かに気づいたルーが慌てたようにルーシィのちょうど前を指さす。
その指の先には、水の中から顔だけを出すジュビアがいた。
「どこから食いちぎってやろうかね!」
「ちょっと!ジュビア本気!?」
「ほ、本気っぽいよルーシィ!この目はかなり本気だよぉぉー!」
ジュビアの手がルーシィに伸びる。
手だけではなく、水の勢いと共に、ルーシィに向かっていく。
戸惑うルーシィに容赦なく、ジュビアは裂いた。
「その無駄にでけぇチチだなっ!」
「ひいいいっ!」
―――――ルーシィの着ていた星霊界の服の、ちょうど胸辺りを。
「ヒャーッホウ!コレだよコレー!」
「わわわわわっ!?大空目隠ーっ!」
望んでいた女同士のキャット
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