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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十五話:踊り子さんの贈り物
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は起こりにくそうなタイト気味な造りのワンピースという、前回の反省を生かした無難なチョイスに収まりました。
「……ヘンリー。私、もう疲れたから。もう、寝たいんだけど」
「……いいよ。寝ろよ、もう」
「……ラリホー、要る?」
「……大丈夫だ」
「……ほんとに?」
「……多分」
「……やっぱり、起きて待ってようかな。みんなを」
「……いや、大丈夫だ。だから、寝ろ」
「……でも」
「大丈夫だ。寝るから、俺も。ちゃんと。気合いで」
気合いでなんとかなるものなのか。
「……じゃあ。寝るね。おやすみ、ヘンリー」
「ああ。おやすみ、ドーラ。モモも」
『うん、おやすみなさい、ヘンリーさん!ドーラちゃん、早く早くー!』
「うん……今、行く……」
大喜びでベッドに飛び乗って待ち構えるモモによろよろと近付いて、ヘンリーの様子を気にする余裕も無くガウンを脱いで、ベッドに入って。
モモに抱き付いたらやはり疲れていたのか、あっという間に眠りに落ちました。
……モモに会えて嬉しかったけど、なんだか酷く消耗する一日だった……。
明日はきっと、絶対に、こんなことは無いはず!
明日は一日、楽しく過ごそう!
なんてことを思いながら。
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