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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十五話:踊り子さんの贈り物
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ドーラ。……それ」
「え、変?やっぱり可愛すぎたかな、私には」

 そんな、正視に耐えないほどに?

「……いや。そんなことは無いが」
「無いが?」
「その……薄すぎないか?生地が」
「うん、まあ、薄いけど。でも、透けるわけじゃないし。別にいいかと思ったんだけど、まずかった?」
「まずいってか……困るってか……」
「困る?なんで?」
「なんでって……本気で言ってるのか?それ」

 割と本気ですが。

 言いたいことはわかるような気もしなくも無いが、正直基準はよくわからないというか。
 チラリズム的に見えるのがいいなら、薄くても着てるから見えはしないこれだって、いいんじゃないかと思うんですが。

「……ダメだった?見たくなかった?着ないほうがいい?」

 踊り子さんには、着て見せてやれとか言われたけれども。
 なんだかわからないが肝心の本人が嫌がるなら、しないほうがいいよね、やっぱり。

「……いいのか?見ても」
「もう見たじゃない。さっき」

 一瞬だったけど。

「……いいんだな?」
「……うん」

 別にいいから着てるのに、何度も聞かれると不安になるんですが。
 引っ張るのも面倒なので、そのまま答えるけれども。

 私の返答を受けて、ヘンリーが改めて意を決したようにこちらを見ます。

「……」
「……」

 無言で見詰められるので、私もなんとなく無言で反応を待ってみます。

 と、ヘンリーの視線が胸元で止まります。

「……ドーラ。……着けてない、のか?」
「うん。寝る前だし」

 いつもそうだということに気付いてたかどうかは知らないが、添い寝でしっかり感触を確認していた以上、予想はできてたはずだけど。
 ずっと同じ部屋で寝起きしてたのに、何を今さら。

 と、ヘンリーの顔が瞬時に真っ赤になります。

「ヘンリー?どうし」
「……風呂!!行ってくる!!」
「……いってらっしゃい」

 着替えその他を引っ掴み、猛然と部屋を出ていくヘンリーを呆然と見送ります。

「……あれ?おいらたち、置いてかれた」
「……ピキー」
「……スラリン殿、コドラン。今宵は、拙者がお二方を洗い申すゆえ。ヘンリー殿のことは、暫しお一人にして差し上げ申そう」
「んー。まー、一人になりたいときってあるし?なんでかわかんねーけど、わかった」
「ピキー」

 よくわかってない二人を、なんかわかった感じのピエールが宥めてますが。

「……ピエール。……やっぱり、ダメだったのかな?」
「……ひとまず、ドーラ様はガウンを身に着けられるが宜しいかと」
「……わかった」

 何がダメだったのかわからないが、上に着てれば大丈夫だろうし。
 その状態で、帰ってきたら
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