第五話 DeadWars
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ったが、レートが低い時に勝ったもんでプラスが少なく、残りの試合で保険になった程度だった。
よって、俺の手持ちは見事に500kから10kになったのだ!
……チクショウ……。
しかし、お陰で、わかってきた。
あのデッドウォーズの仕組み、カラクリが……!
その後も俺は金もないのに同じギルドの天乃からコルを借りたりして毎晩ホールへと通い、デッドウォーズを見学した。
まず、見ていてわかったデッドウォーズのルールを始めに説明する。
基本的に元はトランプの『戦争』というゲームだ。
ジョーカーを抜いた52枚のトランプを互いにランダムに別け、それらを山札にする。
互いに山札の一番上から一枚引いたカードを場に出し、数が高い方が勝ち。
強さの順はA>K>Q>J>10>......>2と言った感じだ。
勝った方は相手のカードを取って勝った札と共に捨て札となり、自分の山札の前に置く。
山札が無くなった時点で捨て札が多かった方の勝ち、というのが元のゲームだ。
デッドウォーズはそれにアレンジを加えたもので。
まず52枚ということは変わらないが、ゲームで使用するのはそこから6枚引いた46枚のみだ。
6枚はランダムに引かれるためわからない。
残った46枚の中から、それぞれのプレイヤーにA、K、Qの3枚が始めに配られ、残りの40枚はシャッフル。
そして20枚づつ互いに分配される。
分配されたカードを並び替え、己の山札を作る。
あとは作られた山札から通常の戦争と同じようにカードを出し合って競い合う。
そして、どちらかの捨て札が20枚になった時点で終了。
つまりどちらかが10勝した時点で終わりだ。
捨て札を場に並べ、それぞれの捨て札の数を計算する。
2〜Kまではその数字の計算だが、Aのみは14点と計算。
相手とのカードの差が10枚以上ある場合はボーナスが発生し、点数の四捨五入が可能となる。
あくまでも四捨五入は任意で、例えば72とかの場合、70に下がるためやらなくてもいい。
罰ゲーム云々は置いて、まぁ大体はこんなルールだ。
少し考えれば、最初に強いカードを置けば大体勝てるだろ、と思うだろうが。
実はそんなに甘くない。
例えばこちらがQを出したとする。
相手がKを出して負けた場合。
こちらの負けはQの12+Kの13で25点だ。
一気に差異が広がる可能性が非常に高い。
そのため、相手との心理の読み合いが肝だ。
例えばこちらがKを出したところで、相手が2を出した場合、こちらは15点のプラスにしかならない。
その逆も然りだ。
元々最強候補のA、K、Qはトランプに4枚づつしか存在せず、しかも各1枚づつは必ずどちらの山札にも配られるため、実質最大で3枚づつ
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